芸協らくごまつり その1:真打登場(1)

「さあ、今年もやって参りました。芸協らくごまつり
「第3回だそうで」
「第1回は行けなかった。第2回は仕事として行った」
「だから昨年は背広にネクタイまでしているんだ」
「そう。で、今年は完全に遊びに行くことが出来た」
「第1回の時は、この会場に数万人が集まり、身動きも出来ない状態だったそうじゃ。昨年、今年と雨模様というお陰で、ごった返すような混雑にはならずに済んだ」
「良かったですね」
「雨男、実行委員長の桂歌助師匠のお陰だ」
「はい、それで、既に写真が出ていますが……」
「やはり、会長の桂歌丸師匠から紹介するべきじゃろう。今年もお肌が綺麗になる『つるつる石鹸』が販売されている」
「毛が抜けるようなことはないでしょうね」
「まあ、ないじゃろう。今年はサインは一切お断りということで通された」
「さあ、続いて副会長の三遊亭小遊三師匠。報道関係者に、今回のチラシを持ってポーズ」
「開演前の一こまでした」
「実は写真の順ではこれが1枚目なのじゃが、会長に遠慮して」
「遠慮なんて言葉知ってるんだ」
「今年も、お馴染み『便所でお尻を副会長』というトイレットペーパーを販売」
「あまり使いたくない」
「『笑点えはがき』にサインをいただいた。本当は会長もほしかったのじゃが、まあ仕方があるまい」
「はい。次に行きましょう」
「本来はここで実行委員長の歌助師匠を紹介するところじゃが、今回写真を撮らなかったので」
「はい、申し訳ございません」
「それから、入口で案内をされていた桂歌若師匠」
「これも写真なしですね」
「ただし、例の美少女アニメ『落語天女おゆい』の原作本と、新作『一作3分 落語ネタ入門』の2冊にサインをいただいた」
「はい、図々しいのでご勘弁を」
「次の写真。ここからは撮影順に行こう」
「参りましょう」
「右は滝川鯉昇師匠。面白さでは文句なしのナンバーワン。もちろんサインもいただいた。家に2枚あるのに……」
「昨年もご一緒に写真を撮っていますね」
「誕生日が8日違い……実際に生まれた年は師匠の方が一年上」
「何か無理矢理に縁があるようにしていますね」
「今回7月の撮影会のお写真も渡すことが出来たので、わしとしては思い残すことはない」
「はい、よかったね。もう帰りますか」
「とんでもない」

「こちらは」
三遊亭遊雀師匠。最近すごくよくなった……なんて言うと失礼だが、顔つきまでいい感じになってきているね」
「まあ、色々ありましたから」

「これまたいつも楽しい高座を見せて下さる柳家蝠丸師匠。説明無用じゃな」
「はい」

桂伸治師匠。サインはすでに……何と落語協会のイベントでいただいた。今回はその時のお写真を持参し、一緒に記念撮影のみ」
「図々しい大家さんだからね」
「落語協会の時にサインをしたのは、わしがねだった1枚のみだったそうじゃよ」
「当たり前です」

「続いて三笑亭夢丸師匠。今月の独演会に行けなかったので土下座して誤った後の記念写真」
「謝ることも知っている……ってアピールしている大家さんです」
「さて、本日のトリは、春風亭昇太師匠。さすがに人気者で、表へ出るとわあっと50人から100人の行列が出来る」
「すごいですね」
「みんな写真とサインがお目当て」
「ということは、大家さんも並んだんですか」
「わしが並ぶか……その行列が出来る前に呼び出して、記念写真。『26周年CD』にもサインさせた……あ、笑点メンバーのサインを忘れた」
「何ですそれ」
「メンバー全員のを集めたもので、昇太君が入れば完成だったのじゃ」
「しょうがないね」
「以上。写真を撮った順にご紹介して参りました。後半はまた明日」
「またしばらく報告が続きそうだぞ」

その2:真打登場(2)へ進む      表紙へ戻る

inserted by FC2 system