芸協まつり:その5・美女軍団

「さあ、芸協まつりの最後は、美女をご紹介」
「まずは噺家さんですね」
桂右團治師匠。協会初の女性真打じゃ。文治師匠に入門する折、女に出来るかと言われ、髪を切って来た。そのスタイルを今でも守っている。女性らしさを出して何とか世界を作っている人が多い中、男の噺でもそのまま演じている」
「注目の噺家ですね」

橘ノ双葉ちゃん。この間二ツ目になった。昨年取手の寄席に来た時はまだ美香ちゃんだったが、前座として気遣いを見せてくれた。落語はまだまだだったが、その気遣いの素晴らしさは注目。今月21日、再登場が決まっている」
「はい、二ツ目になって、何が変わるか楽しみですね」

「こちらは双葉ちゃんとは対照的な……体型……」
杏奈師匠。

「こちらはコントD51」
「大家さん、美女のコーナーにこんな汚いものを……」
「失礼な、そんな本当のことを言うな」
「いつもこのスタイルですね」
「お馴染みの婆ァと警備員のスタイルで……」
「違うでしょ。お婆さんとお巡りさんでしょ」
「あ、そうか……」

「漫才界から、本物の美女。東京太・ゆめ子師匠。客席にいるわしに高座から声を掛ける唯一の芸人さん」
「逆ですね」
「待ってましたって言われる客はわしばかりじゃ」
「自慢にならないね」
「とぼけているのか、本当にぼけているのか分からないのがおかしい。京太師匠からはこの日は3回も同じ挨拶をされた」
「それが芸のようでおかしいですね」

「こちらもお馴染み、音曲の檜山うめ吉姐さん。声がきれいでいいのじゃが、寄席ではちょっと通らない……お座敷に呼びたい芸人さんじゃな」
「そういいながら今回もCDをいただいていますね」
「そうじゃ。『古今歌くらべ』、曲と歌とのアンバランスが聞いていて楽しくなる」
「それってほめてないでしょう」
「いや、クラシックをポップス調で演奏したり、歌謡曲をクラシックで演奏したり……そういうのと同じ楽しさがあるのじゃよ」
「難しい世界ですね」
「奥が深いと言ってくれ」

 

 

「続いてはマジック集団、スティファニーから、瞳ナナちゃん」

「はい、衣装がすごい」

「こちらは漫談の新山真理さん」

「昨年は絵理さんとのコンビ復活でした」

「われらがラクドル、沙織ちゃん」
「ラクドルって何ですか」
「落語アイドル。月曜夜の千葉テレビ、『浅草お茶の間寄席』でレポーターをされてます」
「ああ、あのこですか」
「実はある噺家さんの娘さんでございます。父親に似なくて良かったね」
「ひどい言い方」

「こちらは女流講談の日向ひまわりちゃん。こちらも柏の落語会などで身近な存在じゃな」
「はい、お世話になっています」

「こちらも女流講談で、これから期待の星。神田京子」
「お馴染みです」

「そして、本日のトリ……ううん、不思議な娘じゃ。神田蘭ちゃん」
「未来のスターを目指してポーズ……ですか」
「まあ、芸協の美女がほぼそろったが……」
「何か問題でも」
「まあ、こんなもんでしょ。これを持ってらくごまつりのご報告をすべて終了といたします」

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