10月11日 市川を行く:
その1 野菊の墓・矢切の渡し

「さて、今日は落語会に行くついでに、市川の辺りを歩こうという企画……」
「タイトルに『その1』ってありますよ。まただらだらと続けるつもりだな」
「さて、市川へ向かうのに、松戸からバスを利用した。実は矢切へ行こうと思ったのじゃが、この北総鉄道というのが、異様に高いと評判の電車……千葉県の似非青春知事が、これを安くすると宣言している」
「安くなるといいですね」
「その分、税金で補充するらしいぞ」
「あらら」
「わしゃ、千葉県じゃないから、関係ない……っと」
「いい加減だね。で、バスではどうしたんです」
「予定より一つ前の停留所で、矢切の渡しが近いというアナウンスがあって……」
「あれ……矢切って、市川じゃありませんよね」
「そう。まだ松戸市。まあ、予定になかったが途中下車」
「早速いい加減な行動を……まあ、もともと計画がいい加減だから……」
「右上の石碑が『野菊の墓』の碑
「立派な碑ですね」
「バス停から案内がちゃんとしているから、迷うことはないな」
「いいことです」
「さあ、左の写真が矢切の渡し。『野菊の花』はこの矢切の渡しが舞台になっている。昔の歌謡曲にも歌われているということじゃが、今日は文学散歩なので、歌はどうでもいい」
「いい加減」

「さて、次の写真、このような碑、道案内があって、『野菊のこみち』という道が示されている」
「いいですね。これは『野菊の墓』の主人公がデザインされているんですか」
「まあこれで文学散歩と言いたいが……この作品には矢切の渡し以外にちゃんとした舞台などないのだからなあ……」
「じゃあ、自然散歩」
「ううん……そうなるのかな」
「何か引っ掛かっていますね」

「これがその道」
「あら……何もない……」
「まあ、随所にさっきのような案内の碑があり、その絵を見るということでいいじゃろう」
「いい加減な解説」
「そういうことで、バスを降りて矢切の渡しまで1.4キロ。次の目的地は市川のじゅん菜緑地。バスを降りなければ次の停留所から400m、最初のバス停から歩いても1キロない距離でございます」
「それなのに、矢切の渡しへ寄ったから。あと3キロほど歩くことになってしまいました」
「やれやれ」
「じゅん菜緑地については、また明日」
「やっぱりね」

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