10月10日 土浦を行く:その1・土浦城址(亀城公園)

今日は仕事の関係で、土浦の施設めぐり。そのついでに、名所旧跡を……」
「はい、参りましょう」
「まずは郁文館の正門。1839年、城内にあった藩校がこの地に移った。昭和になってから取り壊されたが、この門だけが遺された。土浦一中の門になっているのじゃ」
「はい、歴史的建造物でございます」
「ここから東へ200m。もうちょっと先に消防署と警察署があって、実は今回ここが目的地」
「自首して来ました」
「そう、例の事件はわしが……じゃない。まあ、軽く仕事を終えて、市立博物館へ。入場料は105円」
「安いですね」

「上の写真、左は博物館の入口。右は中の展示物で、昔のお城を復元した模型じゃ」
「こぢんまりとしたお城ですね」
「まあ、市の歴史を知るならこの博物館ってんで、お勧めじゃな」
「大名土屋家の文化財について、水戸刀工と金工の名品が展示されている。後のものは翌日が最終日。今月末からは筑波山信仰に関する展示があるので、また行かなければならないかな」
「はい、皆様もぜひどうぞ」
「この脇がすぐ公園になっている。亀城公園という名前。まあ、自然を取り入れている憩いの場くらいの雰囲気」
「それが城跡なんですね」

「右の写真が城門
「はい」
「いつもホームレスの方がいらして、一緒に写真を撮ることができます」
「しないしない」
「お城住まいのホームレスって、贅沢な感じがする」
「しないしない」
「左の写真は西櫓(にしやぐら)、もともとは最初の藩校と同じ頃に作られたものじゃ。明治以降城などがどんどん取り壊されたが、これが遺された。しかし、1949年のキティ台風で破損し、翌年に建て替えるということで解体されたのじゃ」
「それで、復元された」
「いや、財源がないのでそのままになってしまった。これを1998年になってから、市民の寄付などをもとにやっと復元したのじゃ」
「はい。中は」
博物館分館となっており、同じ券で入れる。111平方メートル、2階建ての展示室になっていて、城の鯱(しゃちほこ)など、関係の物を見学できる」
「右は」
「その二階からの眺め。東櫓を見たところ」
「はい、機会がございましたら、ぜひご見学下さい」
「さあ、お城といってもこの程度」
「まあ、見学に時間はかかりません」
「そうじゃな。これから駅の方へ行くと、土浦のまちかど蔵へ到達する」
「参りましょうか」
「はい、これはまた明日」
「あら、やっぱり」

まちかど蔵方面へ進む        表紙へ戻る

inserted by FC2 system