名古屋の旅 その12 名古屋のお料理

「好評に好評を重ねて続いてきたシリーズもやっと最終回じゃ」
「行ったのはたった2日間なのに、報告は12回……よく続けるね」
「今日は名古屋で食べた食事について」
「グルメ情報ですね」
「まず初日のお昼はご存知『ひまつぶし』」
「……ひつまぶしでしょう」
「え……そうなのか」
「そうですよ」
「知らなかった」
「いきなりスカだね」
「有名なお店らしいな。『蓬莱軒本店 蓬莱陣屋』というお店。

「いかがでした」
「評判になるだけのものはあるな。12時に行ったが1時半からの予約とされ、結局食べ始めたのは1時45分」
「大変ですね」
白鳥公園など回る先に来て予約しておけば良かったのじゃろうな」
「それだけ人気店ということですね」
「3度分けで食べるのは有名。わしでも知っている。最初はそのまま、2杯目は写真上の薬味を使って、3杯目は右上にある湯を注いでお茶漬けで……上方落語には鰻の茶漬けが登場するが、東京ではあまり……たれと焼き方の違いから出た物だと思うが……食べればおいしいけれども、やっぱりそのまま食べるのがいいな」
「はい、でも堪能した」
「食べ終わったのが2時15分なので、夜になってもお腹がすかない。『風来坊』というお店へ連れて行ってもらったが、生ビール2杯と日本酒1本しか飲めなんだ」
「十分飲んでいるでしょう」
「つまみは名古屋の鶏料理をメインとしたもの。鶏餃子というので一般的な餃子を想像したら、世界が全く違う。骨付き肉を丸ごと揚げたような物が出て面白かった」
「写真は許可が出ませんでした」

「さて、次の料理が出ていますね」
「上の左はスモール・ワールドでいただいたカンガルーのステーキ。オーストラリア産の肉に、シベリアの塩を使い、醤油とバルサミコ酢で味をつけてある。もう一品はスパイシーチキン。名前はスパイシーだが、辛くもなく本当に軽く香辛料を使ったという程度。限定品でございます」

「さて、最後は……焼き鳥ですか」
「鳥には違いない。黒く見えるのがダチョウ。白いのはワニ。食感は、ダチョウが牛肉に近く、ワニが鶏肉に近い……考えると逆のような気がするのじゃが……」
「不思議な世界ですね……大家さんも変な物ばかり食べるから」
「右はワニを食べたという証明書」
「何でも面白がってもらって来るんだから」
「昨年は英国で、シマウマキリンのステーキをいただいた」
「ライオンかトラに近づいていますね」
「はい、これをもって、名古屋の旅、読み終わりといたします」

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