9月4日 内田奈織演奏会

「さて、週末は大忙し」
「いつも大変ですが……今回は」
「まずは内田奈織ちゃんの演奏会」
「はい、参りました」
「実は5時半からの演奏。わしは勤務先が田舎なので、仕事を終えて飛び出しても上野着が6時ちょうど、今回の会場は乗り換えなどを入れてあと10分は見ておかないと……」
「あれ……じゃあ、40分も遅刻」
「そう」
「じゃあ、今回は不参加……あれ……行っているじゃないですか」
「そう。この週は特別勤務だったので、行けたのよ」
「あら……不思議な巡り合わせがありますね」
「はい、そういうことで、無事演奏会に参加出来たということで……本日はこれぎり」
「大家さん……内容を報告しないと」
「あ、そうか……忘れちゃった」
「しょうがないね」
「さて、写真右上の左のピアノは西川幾子さん」
「ややこしい……もう左に次の写真が出ているし……でも西川さんもこのページでお馴染みですね」
「そう。昨年のクリスマスコンサートで共演、夏の中央区観光協会のイベントでも、別のステージだがお見えになっていた」
「それ以前にもよく共演されていた方です」
「例によって、まずはクラシックから。お馴染みヘンデルのハープ協奏曲から第1楽章」
「これはまだCDが出ていません」
「YouTubeで演奏が流れている。まあ検索してみて下さい」
「はい」
「さて、クラシックが続いてバッハのアリオーソ、それからバッハのメヌエットをポップス調に編曲したラバーズコンチェルト
「耳なじんだ曲ばかりですね」
「実はこの曲は、バッハが奥さんに贈った練習曲集の中に入っていたので、ずっとバッハの曲と考えられていた。それが、10年ちょっと前にペツォールトという人の曲であることが解明された」
「難しい解説になりましたね」
「バッハは謎の部分が多いのじゃ。チェンバロやオルガンの協奏曲も、実はヴィヴァルディの曲を編曲したものとか……まあ、それはいずれ謎を解くシリーズで……」
「誰も期待しない」
「パッヘルベルのカノンもピアノとのやりとりで演奏。これもお馴染みじゃろうが、メロディがピアノとハープと行ったり来たりが面白いのじゃ。今日はクラシックを堪能した」
「はい」
「以上、西川さんはこれで退場」
「短いですね」
「実は今回は東京芸大出身者の演奏会ということで、8月末から9月頭まで半月にわたって行われているが、西川さんはこの期間全部の演奏会に……というくらい登場しているのじゃ」
「その中でアンサンブルって、大変ですね」
「さあ、奈織ちゃんのソロになって……子供もいるので『千と千尋の神隠し』から『いつも何度でも』」
「これもお馴染み」
「演奏に優しさが満ちあふれてくる」
「いい演奏ってことですね」
奈織ちゃんの演奏会はデビューから20回以上参加している。繰り返し聞いて演奏技術と表現力に納得、だからファンになっているのじゃ」
「いつもいいですものね」
「さあ、それが……」
「え……何かあるんですか」
「演奏に迷いがあったのは、わしの行った2回目の演奏会……これはもう5年前じゃな」
「昔話はいいですから」
「今回、響きがよくない……熱かったり寒かったり……天候の不安定で、ハープが疲れているという感じ……演奏中に弦が切れるアクシデントも……奈織ちゃんによればよくあることだという……わしは、ヴァイオリンで弦が切れたのにそのまま演奏したのを1度、主席奏者のを借りて演奏したのを1度見た……最初のはメンコンだったのでびっくりじゃ」
「はいはい、昔話はいいですから」
「まあ、だんだんなだめて、後半は素晴らしい音色にしていたのはさすがじゃ。最後はもちりん……オーケストラ伴奏でハープ協奏曲『希望への光』。その後、当然サイン会。関係者もファンも知らないCDを持参して、その後は愛のツーショット」
「その写真は」
「あまりにラブラブなので、やばい……いずれ本店で」
「はい、今日は演奏会のご報告でした」

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