7月22日 ろべえ・夏丸・仙花 勉強会

恒例の勉強会47回目」
50回が近づきました」
「第50回の記念式典は1018日の日曜日、両国亭で行われる」
「皆さんも今から計画にどうぞ」
「では、本日はこれぎり」
「また……大家さん、今回の報告をしないと」
「あ、そうか……忘れちゃった」
「しょうがないねえ」
「まず夏丸君の『小言念仏と何か……要するに『小言念仏』を演るが、それだけでは時間が短いので、もう一つ何かやろうという」
「短い噺なんですか」
「そうじゃな。『南無阿弥陀仏』の繰り返しの間に色々入るのが5分。だから30分演るなら、25分の間『南無阿弥陀仏』を言う」
「それじゃあ、聞いてられませんね」
「それで、『何か』つけようというのじゃが、ろべえ君がこれを『小言念仏とは何か』と読み間違えて……という面白い話があったそうじゃ」
ろべえ君もおっちょこちょいですからね」
「実はわしも最初はそう読んだ」
「あらら」
「その『小言念仏』、今言った間の台詞がみんな怒鳴りつける調子。正直聞いていて疲れる。『南無阿弥陀仏』が陰になるのじゃろうが、やはり、合間の台詞にもメリハリが必要かな……ちょっといただけない」
「はい、それで『何か』は」
「『青い鳥』じゃ。こちらはもうずっと演じているからメリハリもいいし、人物の対照もいい。しっかり持ちネタにしている訳じゃ」
「はい、次は鏡味仙花
「またまた、寄席の出番を終えて駆けつけ、終わるとすぐに今夜は浅草へ」
「ここ数ヶ月、同じ行動ですね」
「今日は傘とバチ。バチ4本には挑戦せず、3本は手際がいいが、新しいわざは決まらない……これも勉強会ならではの練習じゃ」
「はい、トリは柳家ろべえ君」
「『仏の遊び』という超レアネタ。前半が『南無阿弥陀仏』を唱えながらの不信心坊主……小言念仏』につながるおかしさがあった。まだ人物の性格、心情の変化の描写に磨くところがある。まあ、これも初演じゃから」
「はい、でも悪くはない」
「そう……それで、こちらも時間が余って、おまけのもう一席、『』。最後でうっかり言い間違いがあって……本来ならこれでぶち壊し。しかし、勉強会じゃから……それに、昔ならこれでパニックになったろべえ君が、しっかりと立て直すのを見ることが出来た」
「じゃあ上々といえますね」
「はい。来月は26日の水曜日。場所は同じ黒門町にある落語協会2階でございます」
「皆様もぜひ」
「ということで、ご報告と致します」

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