1月10日 アヴェ・マリア・コンサート(菅純子内田奈織)

「さて、色々ややこしくなったが、土曜日の夜のご報告」
「はい」
アヴェ・マリアコンサートじゃ」
「というと……『アヴェ・マリア』のコンサート」
「そのままじゃないか。もちろんソプラノの菅純子ちゃんを迎えて……彼女が歌って奈織ちゃんが伴奏ということなら、純子ちゃんがメインになりそうじゃが……」
「説明がややこしいね……さんに『もちろん』がついたのはなぜです」
「今本屋さんに並んでいる『レコード芸術』に推薦版が紹介されているが、そこに彼女の『アヴェ・マリア』が入っているのじゃ」
「へえ」
サン=サーンスの2曲を含め、12の『アヴェ・マリア』だけを収録したCDで、もちろん素晴らしいぞ」
「じゃあ、彼女が主役ですね」
「いや、見事なデュオになっていたのが素晴らしかった。奈織ちゃんが脇役ではないのじゃ」
「じゃあ、曲を紹介して下さい」

「最初が面白い。奈織ちゃんのソロでバッハ/グノーの……」
バッハ/グノーって……『』をどう発音するかも分からないけれど……」
バッハの平均率に、グノーが歌を乗せた作品。それを、歌抜きのハープ・ソロで演奏したのが面白かった」
「珍しい形ということですね」
「ここから純子ちゃんが加わって、カッツィーニサン=サーンスを歌った」
「これは定番なんですね」
「今回シューベルトは出なかったが、グノーカッツィーニは3大『アヴェ・マリア』と呼ばれておる」
「へえ」
「ここでおまけ、『アメージング・グレース』を抒情たっぷりに」
「いいですね」
「再び奈織ちゃんのソロで、『ひとつの願い』」
「これは彼女の演奏会では定番ですね」
「そうじゃ。映画『夕凪の街 桜の国』で印象的に使われている曲じゃ。会場も落ち着いた雰囲気になったな」
「音楽にそれだけの力があるんですね」
「さて、最後にまた二人でマスカーニの作品。これもよく演奏される曲。実はわしもフルートで演奏する曲ばかり、サン=サーンス以外はカラオケを持っている」
「大家さんはどうでもいい」
「はい、そういうことで、右は恒例の記念写真」
「いつも愛のツーショットって言ってるけれど、今日は両手に花ですね」
「実は純子ちゃんはイヤリングがハート、奈織ちゃんはネックレスがハート、わしはネクタイとタイピンが……」
「合わせてますね」
「そのついでに純子ちゃんにはCDにサインさせ、奈織ちゃんには生写真に……」
「下がその写真ですか」
「年賀状と同じ時に撮影した別の写真じゃ……年賀状よりこちらの方がいい笑顔じゃぞ」
「ということで、ご報告を終了します」

オペラ「椿姫」へ進む     表紙へ戻る

inserted by FC2 system