10月12日 東京フォーラム2008

「さて、今日のメインは内田奈織ちゃん」
「はい。上京したんですね」
「今年6回目の上京……わしが行ったものだけじゃ」
「はい。平日は行けませんから」
「さて、今回は京都新聞主催のトーク・ショーで……彼女の予定としては公開されていない」
「一般の方は入れないんですか」
「わしは取材ということで……」
「図々しいね」
「さて、まず奈織ちゃんの演奏」
「待ってました」
「今日の催しは『東京フォーラム2008』で、『京ことば・京おんな』と題されている。それにふさわしく『女ひとり』から」
「ああ……♪京都〜 よい子だねんねしな……」
「歌が代わっているぞ……正しくは京都大原三千院じゃ……読んで下さる人が歌わないと分からないくすぐりはやめよう」
「はい、演奏はいかがでした」
「ハープらしい分散和音やグリッサンドを加えた見事な編曲。会場の雰囲気をつかんだな」
「続いては」
ドニゼッティの『ルチア』より『泉の場』、これはわしは4回聴いた。クラシックでぜひ録音が欲しいのじゃが、録音が出来ない時にしか演奏しない」
「はは、大家さんの普段の行いですねえ」
「ドラマチックでいいな。人物の心情を思い浮かべながら演奏しているそうじゃよ。奥が深いなあ」
「はい」
「最後に『千と千尋』より『いつも何度でも』。これもお馴染みの曲」
「3曲でおしまいですか」
「今日はトークがメインじゃから……写真は中村敦夫さん。左にいる女性は司会者」
「『京ことば・京おんな』って、中村さんは何が関係あるんですか」
「映画やドラマの撮影で京都に長くいたし、現在同志社大学で教えているのじゃ」
「そうですか」
「もう一人、奈良屋のおかみである杉本節子さん。半月前に京都に行ったが、後でその時に外国人の方が、京都駅がどうして格子じゃないんだって言った話をしたら、納得されていた。次の機会には奈良屋へ案内するようにと勧められた」
「いいですね」
「まあ、それで、京の風習について書いた本をいただき、サインをしてもらっちゃった」
「職権乱用ですね」

    

「さて、舞台では、もちろん奈織ちゃんも加わってのトークじゃ。中村さんが、京ことばは優しいが、本心が分からないということから始まって……おいおい、京都新聞の主催で、いきなりそういうきつい話でいいの……って心配したが……」
「問題なく進みましたか」
「千年を超える伝統と、その職人技が京都を支えるのだということで、うまくまとまった」
「良かったですね」
「撮影時代も、最初はなじめないのだが、やがて一緒に動き出すと男達の職人技が光るという」
「へえ」
「それで木枯らし紋次郎のスタイルでもチャンバラでも、過去に全く例のないドラマになったというのじゃ」
「京都でなければ出来なかった」
「そういうこと……それで、その男達を支えるのが京おんな。二人の……って、実は司会者も加えて三人なのじゃが、それがその歴史的な背景から組み立てて行く……本当に面白いトークだった。1時間半があっという間に終わったぞ」
「良かったですね」
「詳細は京都新聞に掲載されるので、お楽しみに」
「関東では読めませんね」
「残念ながら……さて、最後はもちろん、愛する二人のツーショッ……」
「迷惑な人」
「さて、続いてろべえ君の勉強会へ参ります」

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