10月18日 銀座の美術展廻り

「さて、今日は銀座の美術展廻り
「美術館などには月1回、年間12回が目標でした」
「そう、それが今年はまだ7回」
「一気にカタを付けようとしてますね」
「まずは山手線新橋駅、銀座八丁目からスタート」
「はい」
資生堂ギャラリーの『キム・スージャ展』から。右の画像では見えにくいが、上に3枚の写真があり、海と太陽が写っている。会場では波を撮影した映像を見せているが、ゆっくり動く映像と早く動く映像とがあって、不思議な感覚にとらわれる」
「酔ってしまいそうですね」
「続いてはガーディアン・ガーデンの『ポストカード・オークション』、現代作家の手作り絵はがきに値段をつけてもらおうというのじゃ」
「大家さんも参加した」
「わしは絵はがきは高くとも100円程度という感覚じゃな。いい作品にはご祝儀で500円くらいつけたが、落札はしないじゃろう」
「じゃあ、次へ行きましょう」
みゆき画廊の『山岸義明展−タイポイメージ』。左上のような具体的なのか抽象的なのか、面白い作品じゃな」
「写真と葉書と絵、バラエティに富んでいますね」
「次も面白いぞ。ソニービルの『シネマ歌舞伎展』。山田洋次が、落語を歌舞伎にしたものを映像化。舞台の記録ではあるが、舞台上にカメラを置いたり、普通では考えられないアングルからの映像もある。映画を見る前にこの展覧会を見ておく価値はある」

「さあ、続いては」
和光並木ホールの『十代大樋長左衛門展』。今度は陶器の作品展じゃ。季節を表現したものが良かったぞ」
「はい」
「さて、これからはデパート内部の展覧会」
「はい。松屋から有楽町あたりまで色々参ります」
「『寄藤文平の人間扇風機』。右の図じゃ」
「……何ですこれ……」
「例えば正面の顔と、少しずつ左右に動いた写真を、パラパラマンガのように映像で見せるのじゃ」
「動いて見えるんですね」
「これをどんどん早くすると、写真のようになる。とにかく笑えるぞ」
「はい、面白いですね」
「左は、『温故知新〜古きをたずねて〜』という作品展。とんぼ玉だが、古典文学などに思いを寄せて作られているのじゃ」
「これも独特の世界を作っていますね」
「続いては『渡邊彰 江戸指物展』。見事な工芸作品が並んでいる」
「写真下ですね」

「次に『竹田鎭三郎絵画展』。メキシコ在住の画家。タペストリーのような正方形が色分けされ、全体で一つの世界を作るなど、独自の世界が作られている。また、メキシコの古代の作品を意識した作品も多い。古い物と新しい物の融合という点では、ここまでのいくつかの作品展とつながるものがある」
「長い解説を一息で、ご苦労様」
「『西村芳弘 陶の音楽会』。陶器で演奏家
を表現している。これもなかなか面白いな」
「はい、写真下の左側です」
「続いて、『LEDACOS 佐川純子 クレイワーク展』。チェコのイメージの作品なのじゃと」
「はい、写真下の右側です」

     

「次は『白 原研哉展』。タイトルの通り、白地に白で世界を作り出している」
「図下の左側」
「それから、『十六夜キモノ展』」
「下の図、右側です……だんだん、疲れて来たのか、解説がなくなって来ましたね」

     

「さて、『早すぎることはありませんよ。』下の図左」
「何です、これ」
「来年のカレンダーの販売じゃ」
「じゃあ、美術展じゃないでしょう」
「同時開催は下の図右、『丸山誠司 イラストレーション展』。絵は『伊東屋ってITO−YA?』」
「何だかゆかいになる作品ですね」

   

「さて、そういう訳で、最後を飾るのは、『フロリーヌ・アッシュ展』。落ち着いた雰囲気の絵で、なかなかいいぞ。日本では初の展示で、もちろん販売もしている」
「大家さんは」
「気に入った作品があるが、ちょっと予算が不足」
「いくらくらい」
「230万円の作品が、229万円ちょっと不足……」
「駄目だ、そりゃ」
「まあ、版画作品なら2、3万で買えるのじゃが……その中には気に入ったのがなくて……」
「要するにお金がないんですよ」
「まあ、この後、YAMAHAで譜面など入手し、銀座一丁目まで到着しました」
「銀座全部を南から北へ縦断したということですね」
「はい、実は、この真ん中で、内田奈織ちゃん登場のイベントがあったのでございます」
「では、その報告へ参りましょう」

内田奈織ちゃんのイベントへ進む    表紙へ戻る

inserted by FC2 system