カンタベリーへの旅:その1

「8月1日、英国カンタベリーに到着」
「はい」
「翌日2日にはエドモンドスクールでの落語についての講演」
「右の写真は……」
「その校舎じゃ。医療の由緒ある学校で、今は中学や看護学校なども加わっている」
「なぜここで講演したんですか」
「候補にいくつかの大学が挙がったが、名前で決めた」
「え……」
「落語の主人公は江戸者じゃから」
「エドモンド……いい加減ですね」
「カンタベリーの中心街から車で10分掛からない場所で、便利じゃしな」
「何だかあまり考えていない選択ですね」
「そういう訳で、翌日はカンタベリーの町を見学」
「こっちがメインに見えますよ」
「最初の写真はオーグスティヌスの礼拝堂
「すごいですねえ」
「歴史書によれば、西暦601年に建築されたものということになる。実はこれも世界遺産になっているそうじゃ」
「写真を見ても納得ですね」
「実は知らないで行って、後で地元の人に教えられた。それから、もう一つ、この遺跡の南の教会が世界遺産になっているそうじゃ」
「そうじゃって……知らなかったんですか」
「日本の観光案内には乗っていないし……先に教えるという親切心は英国にはないのじゃ」
「そうですか」
「次の写真は町に戻って『カンタベリー物語館』。カンタベリー物語を聴きながら、蝋人形で作った場面を見て回るのじゃ」
「そうなると、ここの町では重要な見学地ですね」
「そうじゃ。世界遺産の大聖堂を見る前に見ておくのがお勧めじゃ。町で一番値段が高い。7.75ポンドじゃったか、1800円位になる」
「それでも見る価値があるという……」
「そういうことじゃな。左下の写真は病院
「え……」
「カンタベリーで暗殺された人の死体に治癒力があるというので、イギリス中から人が集まったという。それで、病院も充実したと言われている」
「歴史ある病院なんですね」
「1190年頃の建築といわれている。中の見学は1ポンド。230円くらい。本当に歴史を感じる建物、まあ、それしかないから安いのじゃ」
「はい」
「そういうことで、続きはまた次回」
「あら、珍しく、同じ場所で続くんですか」

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