からくり創作展

「さて、昨日の内容じゃが、一日色々あって大忙し」
「はい」
「銀座周辺でいくつもの展覧会をハシゴ」
「では、一つ一つ行きますか」
「いや、あまり細かくなると面倒なので、メインを一つ」
「また手抜きだね」
「銀座松屋7階の遊びのギャラリーで、からくり創作研究会の作品展が行われた」
「はい」
「これはからくり箱などの研究を行っている人達の成果を発表するイベントで、文房具をメインにしている」
「どういう作品があるんです」
「両手で抱えるくらいの大きな文具、これがみんなからくりになっている」
「よく分かりません」
「簡単な引き出しじゃが、5つの引き出しが、締めた順番に開けないと絶対に開かないとか」
「あら、不思議な構造ですね」
「それから、バラの引き出しじゃが、3つセットで重ねた時、真ん中だけが開くようになるとか」
「これまた不思議」
「そういう楽しいグッズがあって、場所は極めて狭いが、1時間は遊べる」
「本当に『遊びのギャラリー』ですね」
「わしは、からくり箱がお気に入りでな、色々な仕掛けがあって、何手かで開く」
「実物は……」
「まさかここで説明する訳にも行かないな……」
「はい、残念です」
「実は今年、箱根でこの人達の集会があり、招待されていたのじゃが、ちょうど連休なのに仕事が入って行けなかった」
「これまた残念」
「そういう訳で、この後目黒へ回り、MODEAのライブへ参りました」
「さて、その内容は」
「これが、歴史に残る大変なものになってしまったのです」
「それは……」
「次のページで」

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