4月28日 ろべえ・夏丸・仙花 勉強会

「さて、今日もお仕事。終わりと同時にふっとんで上野へ」
ろべえ夏丸仙花の勉強会です」
「わしの台詞を取るな」
「タイトルにあるんでね」
「とにかく勉強会。1日だけ平日がはさまれる場合はその日もお休みって法律を作ってほしいな」
「贅沢でしょ」
「ラッキーマンデーよりもっとうれしい」
「当たり前でしょう。休みが増えるから」
「さて、まずは桂夏丸君で『富士詣で』。本などでは『富士まいり』とも記されている」
「以前聞いた噺ですね」
「そうじゃな。先達っあんが若すぎるような気がしていたのじゃが、そのかみさんがいい女で……という展開を考えると、あまり年寄りではない訳じゃな」
「なるほど……そこまで考えて演出しているということですか」
「まあ、その、かみさんの場面で落ちとしていた」
「本当は違うんですか」
「突然話題が代わって、山に酔った人が出てくる。それで、『ちょうど五合目だ』というのが本来の落ち。いかにも付け足しだから、夏丸君のやり方がいいな……もっとも、今は皆そうなのかも知れないが……」
「上出来というところですね」
「続いて鏡味仙花ちゃんの太神楽『入学式』」
「『入学式』ってタイトルは……」
「どこにも出なかった」
「あらら」
「花笠、バチ、傘……次回は10日だから、その日には何をやればいいか分からなくなるって愚痴っていた」
「次は10日ですか……間がないですね」
「色々大変じゃな……続いて夏丸君の2席目。鳥井悠久作『約束』。孫がお爺さんと約束するのに、念書を書かせるという……現代的なネタ」
「これは新しいネタですね」
「そうじゃ。こちらはまだこなれていない感じだった。途中で地に返って説明する部分を整理すればもっと良くなるかな……」
「これからという作品ですか」
「そう感じるな」
「さて、ろべえ君が登場していませんが」
「トリがろべえ君じゃ。先日の独演会と同じ『やかんなめ』。今回、時間がなくなったが、それがよかったかな……女房と武士とのやりとりが無駄なく進んで、実にテンポ良く進んだ」
「上出来ということですか」
「実によかった」
「そういうことで……あれ、もう報告をアップしているということは、飲み会は……」
夏丸君に、米丸大師匠の命令が出て……それで帰ってきた」
「はい、じゃあ、今日はこれまで」
「次回は5月10日の土曜日」
「先ほど話に出ましたね」
「この日は、ろべえ君が2時から行徳I&Iでの勉強会、それから上野へ移動してこの勉強会」:
「忙しいですね」
「時間に余裕のある方は、ぜひハシゴして下さい」
「次回の予定は」
ろべえ君は『粗忽の釘』、夏丸君は『おすわどん』、仙花ちゃんは『薫るそよかぜ』」
仙花ちゃんのは……五月らしいですが」
「何をするのか分からないな……ま、いいか」
「はい、次回をお楽しみに」

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