2月25日 ろべえ・夏丸・仙花 勉強会

「さて、本日は毎月恒例、ろべえ・夏丸・仙花の勉強会
「恒例ですねえ」
「昨日はお得意先回りがあって、ちょうど蔵前で終わった。お陰で1番乗りじゃ」
「そういうこともある」
「今回は新顔のお客さんが多かった。後で分かったのは、サザエさんの関係が3分の1」
「え」
「さて、高座は夏丸君から。何をやるか迷って『都々逸親子』。子供が都々逸を書く仕草が良くなったな。お客さんもニッコリしてしまう演技じゃ」
「続いてはろべえ君ですか」
「勉強会じゃから挑戦ということじゃな。『狸札』。ところどころつっかえるのはまだこなれていないのかな。主人公と狸の人物をもっと作らないと……」
「狸の人物ですか」
「前の小さんが面白いことを言っている。実はろべえ君の演出はそれを無視したものじゃ。しかし、演じる人によって違いが出て当然。若い彼らにはこの方が合っているという部分を感じる」
「どう違うんです」
「うん……まあ、どちらが本当にいいか、研究の上、メルマガで発表しようと思う」
「結局いい加減だね」
「続いて夏丸君の2席目。これが問題の『サザエさんの楽しみかた』」
「何なんです」
「サザエさんが誕生して60年以上、テレビアニメが始まって40年。サザエさんが日本に対して果たした役割と、社会の動き、その人物達についての話」
「不思議な落語ですね」
米丸大師匠の人間ウォッチング、師匠幸丸の『新幹線』などに通じるものがある。磨かれれば彼の代表作になるかも」
「そんな素晴らしい作品ですか」
「いや、かなりまだまだじゃ」
「あらら」
「十分消化しきっていないというところかな。ただ、そういう物を感じさせる要素は十分持っている。一番受けたのは、携帯でアニメの主題歌ではなく、BGMがダウンロード出来るという……これをバックに落語をやると、落語自体がサザエさん風になってしまうという……」
「不思議な企画ですね」
「果たして大ネタになるか、楽しみじゃな」
「はい。すると今日のトリは」
仙花ちゃんじゃ。現在練習中ということで、ミスもあったが頑張っているねという……」
「それでは全体としては」
「課題がかなり見えたのが収穫。勉強会じゃから、上々ではやった意味がないね。こうして例によって一緒に食事をして帰った」
「はい、また来月ですね」
「3月も24日の月曜日の予定……課題山積の時は次の会がきっと良くなるというのが普通、皆様ぜひお出掛け下さい」

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