1月6日 ろべえ勉強会

「今日は結局予定通り……」
「どうなりました」
市川行徳で行われる、柳家ろべえの勉強会へ出掛けた」
「行きましたか」
「まずは柏でお買い物」
「何です」
「色々……それで昼食に450円のカツ丼」
「安上がりですね」
「いや、これでも贅沢じゃよ……お正月じゃから」
「そうですか」
「1日はもちろん昼から飲んでおせち。2日はパン屋さんで1500円のパンを……」
「一人で1500円は……」
「いや、4人で……」
「じゃあ安上がりでしょう」
「3日は昼のサッカー応援で抜き……息子がケーキを買ってくれたので、それとお餅で……」
「全然贅沢じゃないですよ」
「4日からが贅沢じゃ。チャイナハウスで、辛口味噌味中華麺、五目焼きそば、海鮮焼きうどんという……中華フルコース」
「どこがフルコースだか……」
「これでぴったり千円」
「……安い」
「いや、3人で取って3分割したから、全部で3千円でね……」
「……それで……」
「5日はベンベヌートというイタリア料理店で、茨城産レンコンをメインとしたサラダ、馬刺と海老のマリネ、メインは牛挽肉の煮込みを絡めたスパゲッティ」
「これは贅沢に見えますが」
「1人当たり1400円という超豪華な……」
「……大家さんの毎月の昼食代は」
「1万円」
「……1日当たり300円くらいですね……なるほど、正月は贅沢だった」
「そういうこと……本日はこれまで」
「大家さん、今日はろべえ君の勉強会でしょ」
「あ、そうか……忘れちゃった。市川行徳での勉強会。『東海道一人旅』というシリーズで……」
「はい」
「まずはろべえ君。昨日が初高座だったとか。導入ではお正月にふさわしくと言っていたが、おめでたい噺を持っていないとか。結局『平林』。小僧が相手の名前を呼ぶ落ち」
「勉強会ということですが」
「生き生きとやっているのがいいな……これならもっとお客さんが多くていい。宣伝不足じゃな」
「はい」
「続いて林家たけ平で『大師の杵』。これは三笑亭笑三師匠がよく取り上げていて、年間に7回も聞いたことがある」
「他には」
「ほとんど演り手のない噺じゃな。地噺といって、人物が語るよりも説明で進むものだから、演じる人によって大きく変化する。笑三師匠は実にオーソドックスな雰囲気じゃが、たけ平君はくすぐりも若さを感じる。いやあ面白かった」
「よかったですねえ」
「さて、最後にろべえ君の2席目。『初天神』。子供が憎たらしいと感じることになる噺じゃが、可愛らしさを残し、いい雰囲気だった。だだをこねる子供が可愛いと思うからいいのじゃろうな……あまり憎々しい子供だと、本当に親が嫌になって笑えない」
「そうですね」
「本来の落ちまで聞いたのも久し振りだな。色々な切れ場があるから……まあ、トリにふさわしい高座だった。本当に10数人のお客さんではもったいない。来月は23日、土曜日の夜6時から。ぜひお近くの方はお出で下さい」
「はい……でも、忘れちゃいそうですね」
「わしのHPでも紹介しておく。尚、ゲストは桂夏丸君じゃ」
「あら……じゃあ、大家さんは何としても行かなきゃあ……」
「はい、そういうことで、打ち上げに参加して、今帰ったところ……またの機会を楽しみに」

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