1月2日3日 高校サッカー応援

「今日は岡山時代ご近所だった作陽高校が、サッカーの試合」
「今年も来ましたねえ」
「当然応援に行ったが、30分も前に行ったのに、学校で用意した入場券が無くなったという」
「あら……どうしたことでしょう」
「昨年の全国準優勝で、今年も期待から、思いがけず多くの応援が来てしまったらしい」
「あらら……そんなにすごかったですか」
「3年連続で応援に来たが、いくら遠い岡山でも、もっと沢山来ればいいと思っていた。それが、今日の応援団は例年の3倍くらい」
「大変ですねえ」
「それで仕方なく、自腹で入ることにして……」
「けちな大家さんには珍しい」
「1500円じゃ。まあ、その代わり千円の応援タオルを2本もらった」
「相変わらず図々しい」
「そんな訳で、試合観戦」
「どうでした」
「顔見知りの先生方や、生徒も沢山わざわざ挨拶に来てくれた。このあたりよく指導されているなあ。競技場に入って真っ先に『こんにちは』と声を掛けて来たのは、わしは全く記憶にない生徒じゃ」
「いいことですね」
「レギュラーの半分はわしの名前を知っている間柄じゃからな」
「それで、試合はいかがでした」
「まず、第一の情報は、監督が病気で入院したとか……」
「あら、大変ですね」
「それで生徒の奮起に期待するところじゃが……ううん、動きが実に悪い」
「初戦ということで……」
「そうじゃな、まだ慣れていないということもあるのじゃろうが……ひやっとする場面も多かった。パスが全然つながらないのが気になったな」
「攻撃が今一」
「うん、ただ守備に重点を置いた布陣にも見えたから……」
「相手の攻撃への警戒ですか……そういえば、相手の青森山田も強豪ですよね」
「そうじゃな……しかし……」
「また何かあるんですか」
「ひいき目で見ているつもりはないが、ちょっとラフプレーが多いな」
「そうですか」
「選手が倒されたうち5つはボールと関係のない場所じゃ」
「あらら」
「さて、前半は0対0で終了。後半、やっとセンタリングからつながって先制」
「やりましたね」
「ところがギッチョン、やっぱり動きがおかしい。攻撃に対して守備がちぐはぐで、結局クリアを折り返されてたちまち同点」
「あらら」
「ところがギッチョン」
「またですか」
「その直後、センタリングに合わせようとした選手が倒されて、PKを得た」
「めまぐるしい展開ですね」
「これを見事に決めて、これが決勝点になった」
「勝ちましたか」
「ううん、正直な感想をいうと、最初に述べた通り、向こうがラフプレーで自滅したという印象じゃな」
「まあ、次の試合に課題を残したということで」
「そして翌日3日。昨日言った通り入場券を用意していてくれた」
「良かったですね」
「それが良くない」
「どうしました」
「試合は昨日とはうって変わって動きもいい。押し気味で進むし、いいかなと思ったし……」
「それに」
「ちょっとしたミスから相手がフリーになったのも、安井君が見事な判断で押さえて……行けると思ったのじゃが……」
「どうしました」
「結局決定打がなく、PK戦に」
「あれ……以前にも……」
「1月3日は3年連続のPK戦なのじゃ」
「あら……それで負けちゃったって、残念ですねえ」
「一昨年PK戦で負け、昨年は勝って結局決勝まで進んだ」
「そして、今年またPK戦負け」
「つまり、実力的には常に上位に行けるものを持っていると考えていいじゃろう」
「来年が楽しみですね」
「ではまた来年……ただ、顔見知りの選手……安井君、堀谷君、岡田君……など……はみんな卒業しちゃうかな……」


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