6月24日 早朝寄席

「本日起き出すと、楽天のメンテナンス……日曜日は色々整理したり、過去の内容をチェックしたりするのに、なぜ日曜日にやるのじゃろう」
「さあ……それで、今日は」
上野鈴本早朝寄席へ……」
「久しぶりですね」
「3年前にわしが通っていた頃は、少ない時は20人前後、多くても4,50人だった。今日は何と100人を越える大入り……」
「すごいですねえ」
「それだけ人を集める魅力もある会だったぞ」
「それでは出演順に」
柳家ろべえの『金明竹』」
「夏丸君との勉強会に出ている人ですね」
「いい調子だな。本当にどうしてこんなにうまくなったんだろう……台詞のテンポもいい、旦那とかみさんのとんちんかんなやりとりも、素晴らしいな……演出は前の金馬系かな」
「はい、続いては」
金原亭馬吉の『壺算』。これもいい感じ……連れの男があまり与太郎ではないが、それだけに店の主人が間抜けに見えておかしかった」
「はい、続いては」
柳家小権太の『のめる』。ちょっと漫画的なおかしみ……面白いが、わしにはちょっと……風邪をひいたかなって検査に行って手術を受けたような……」
「何です、その例えは……」
「ちょっと笑えばいいのに、無理にくすぐられているような気がして……悪くはないが、勘弁してほしい」
「さあ、トリは」
三遊亭歌彦の『子別れ』。2003年8月10日に聞いた。自分で工夫した説得力のある演出が素晴らしい。4年振りに聞くと、前には感じなかった風格が出てきているな。聞いていて思わず涙をこぼしてしまうほどの父と子の会話、母と子の会話、そして夫婦の会話……実にうまい。この噺は彼の代表作になるな……間違いない」
「はい、いい会だったということで」
「うん、これは500円では安い。とんでもない一席だったぞ」
「では今日はこれまで」
「それで、帰りに駅前の古本屋で……」
「続きがあるの」
秋田実興津要といった作者の面白い本を発見したので手に入れて帰った」
「はい、これで本当におしまい」

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