5月20日 モネ展、建築展&路上観察展

「さて、今日は家内とデート」
「どちらへ」
「まずは国立新美術館モネ展へ」
「今話題の展覧会ですね。入場料はいくらですか」
「え、入場料って……いるの?」
「いりますよ……払わなかったんですか」
「実は招待されたもので……」
「早く言ってくださいよ」
「入場は行列が出来ていて30分待ちだったが、『俺を誰だと思っているんだ』ってんでスンナリ入り……」
モネ「図々しいね」
「絵の前は人だかりなので、関係者を呼んで空けさせて……」
「おいおい……」
「モネの絵は遠くから見て何が描かれているのかを眺め、目の前でそのタッチを見る。そうでないと味わえないじゃないか」
「そうなんですか」
「本物を見るのはそのためじゃろう。同じ構図の絵でも、時代によってタッチが違う。遠くから見ると同じなのじゃがなあ」
「絵はがきなんか売っていますが」
「そう……そんなものは意味がないのじゃ」
「じゃあ、そこにあるのは……」
「ああ……6枚買って来た」
「意味がないのでしょう」
「見た記念に……これは自慢じゃないが、ちゃんとお金を払って……」
「自慢にならないって」
「右上の写真はここの名物、パレットチョコ……買ってしまった」
「お金持ちですね」
「さて、そこから新宿初台の東京オペラシティへ」
「……もうそっち行っちゃうの……」
「とにかくモネ展を10時からゆっくり見て、東京オペラシティには12時前に到着」
「お昼ですね」
「まあ、まずはギャラリーを見てからということにした」
「ギャラリーって……」
ヴェネチア・ビエンナーレ建築展という……」
「何ですそりゃあ」
「縄文時代や自然を利用した建築についての建物の美術展じゃ。タイトルで分かるじゃろうが、世界の建築についても展示されておった」
「建築って……会場に建物があるんですか」
「写真とミニチュア、実物も少しあった」
「すごいですねえ……入場料はどのくらいなんです」
「……さあ……」
「またタダですか」
「当たった……これも招待されたのじゃ」
「それでいかがでした」
「『路上観察』という、道端で面白いものを写真に撮る趣味の著名人達が集まって遊んでいた有名な会がある。南伸坊さんがメインになって本にもなったのでご存知の方も多いじゃろう」
「知りません」
「文庫本にもなったぞ……そういう訳で少し遅い昼食ということで、オペラシティの53階へ」
「高い所ですねえ」
「見晴らしがいい。天気はいいし、展望レストランというだけのことはあったな。新宿さぼてんの支店があるので、そこで定食をいただいた」
「またタダで」
「いやいや……実はすごい弱みを握っているのじゃが、今回はちゃんと支払ったぞ。しかし、新宿の本店とずいぶん違っているのが面白いなあ。新タマネギが不思議なくらいおいしかった」
「へえ」
「ありきたりの物のようじゃが、何かが違う……これがプロの味ということかなあ」
「そうですか」
「水槽からエビを上げて、皮を剥いて揚げる準備をしているのも見た」
「イキがいいんですね」
「そういうことで、後は家に帰るだけじゃが、常磐線が成田行きだったので、柏で降りてお買い物……晩飯のおかずを買って帰ったという訳じゃ」
「はい、ご苦労様」

inserted by FC2 system