津山消防の出初式 1月7日

「さて、津山に帰って初めてのお休み、それも連休じゃ」
「喜んでいますね」
「今日は10時から出初式が行われる」
「昨年も一応紹介されていましたが」
「昨年は来たらもうおしまいで、ほんの数分に撮った写真じゃった。今年はねらって出掛けた」
「はい、右の写真は」
「消防団の入場じゃ。津山市はとても広いのじゃ。実家のある茨城県の市も相当広いが、消防車は何台かしかない」
「こちらは沢山あるんですか」
「次の写真をごらん」
「わあ……すごいですね」
「全部で消防車が90台並んだのじゃ」
「これだけでも壮観ですね」
「ちなみに、奥に見える建物。左の山の方が元の作陽短大、今は倉敷に移っている。ほぼ真ん中に見える茶色い三角の屋根が作陽高校、今サッカーでがんばっている学校じゃ。ここで市長の挨拶でも、作陽を応援していた。これは日曜日なのじゃが、後で聞いたところでは、明日の決勝戦に向けて、全職員が集まっていたらしい」
「へえ」
「右の茶色い建物はマンションじゃ」
「そして、いよいよ出初式ですね」
「式典は、関係者の挨拶や長年勤めた人の表彰など、面白いものではない」
「そんなものですかねえ」
「それで対岸へ行くと、ここで紅白の餅や甘酒をふるまわれ……」
「いつもあるんですか」
「そうらしい。今日は見ての通り朝から雪で、観客も少ない。だから沢山くれようとするので、一人だから食べきれないと断ったほどじゃ」
「右の写真はまた古風ですね」
「これは明治5年という年号の入ったポンプ車。今水を汲む布袋が見えるが、これで中に水を入れ、動かすと放水するのじゃ」
「役に立つんですかねえ」
「ちゃんと動くから驚きじゃな。下の写真がその様子じゃ」

「思ったより高くまでとどくんですね」
「昔ならこれで十分だったのじゃろうな」
「そうですね」
「これをきっかけに、対岸90台が一斉に放水を始める」

   

「色が付いているんですね」
「これもショーじゃからな……25分にわたって放水をした」
「水道代がもったいない」
「とんでもない。川の水を汲んでそれを放水しておるのじゃよ」
「なるほど」
「写真は上の左側が作陽高校を背景とした、一番下流の部分、そこから上右の写真へ移るが、同じ建物も見えるじゃろう」
「はい」
「そして右が一番上流、駅へ続く橋が見える」
「すごい迫力ですね」
「めったに見られないな。天気も写真で見る通り雪も消え掛かって、まあ大雪にならずによかった」
「無事見物終了ですね」
「それが、この作陽高校のサッカー部が、翌日全国大会の決勝戦で、ぜひ行きましょうと誘われた。家に帰って準備をし、その夜出発することになったのじゃ」
「連休のはずが結局1日も休めず……大変でした」

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