7月30日 京都への旅1(洛東編)

「さて、京都へ行った報告じゃ」
「大家さんのことだから、相当の強行軍だったんでしょ」
「高速バスが7時に津山駅を出発。10時過ぎの到着予定じゃが、京都の町がすいていて10時前に着いてしまった」
「京都市内はどうやって移動するんです」
「千円のレンタサイクルがあるが、入院した後じゃから体力が心配じゃ。それで1日乗車券を利用した」
「1日乗車券とは」
「バスは500円、1回220円じゃから3回乗れば元がとれる。ただ、今回はパズルショップへも回るので地下鉄が便利。バスと地下鉄の1日乗車券は1200円じゃ。もちろん、十分に元がとれるから利用したのじゃ」
「まずは」
清水坂までバス。しかし、駅前はびっくりするほど混雑していた。バス2回待ちじゃった」
「やっぱり夏休みでもあり、日曜日ということで、人出がすごかったんですねえ」
「さて、みんなはバスを降りると横断歩道を渡って行く。これが清水寺へ通じる道」
「ひねくれ者の大家さんは」
「みんなと逆方向。写真右上の幽霊子育飴。本店の落語、『幽霊飴』を参照のこと」
「さりげなく、ズバリとCMですね」
「落語関係から、一度は行っておかねばならぬお店じゃ」
「飴はおいしいですか」
「懐かしい味じゃな。割ったものだから、それぞれ大きさが違うのも面白いなあ」
「左上の写真は」
「バス停へ戻って横断歩道を渡ったところ。八坂の塔じゃ。写真の突き当たりから右へ行くと、二年坂三年坂を経て清水寺へ至る。この道筋にはおいしいお店が多い」
「大家さんは」
「そこを左へ。すぐに高台寺へ至る。ここの百鬼夜行展が今回のメインの一つ。丸山応挙の作品がいくつか、江戸期の百鬼夜行図を見物。聞きたいことが幾つかあって尋ねたが、分かる人がいない。これだけが残念じゃな。来週は東京で全生庵の応挙を見るので、色々聞きたいのじゃが……」
「分からないなら仕方がありませんね」
「まあ、脅して住職の書をいただいてきた」
「ほら始まった」
「上が高台寺の庭園。下の図、左は今回のちらし、右下に見える顔が応挙の幽霊じゃな。それから右はいただいた住職の書じゃ」
「お坊さんの字って、なかなか味がありますね」

「まあ、無理矢理いただいたもので、自慢にはならない」
「どこにでも迷惑をかける人ですから……」
「さて、バス通りへ戻ってバスで一駅なので歩いてもいいのじゃが、体力が不充分だし、一日乗車券があるので、地下鉄乗り継ぎ駅まで乗車」
「写真は」
「バスを降りた所で見つけたお稲荷さん。『満足稲荷』という名前が何ともあやしげでいいじゃないか」
「念願の幽霊飴高台寺のご住職の書、面白い名前のお稲荷さんと、3つも収穫がありましたね」

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