5月3日 上野を中心に

「ちょいと朝のうちに仕事を終えて、10時過ぎに水道橋へ」
「野球場のあるところだね」
「ここから歩いて10分ほどのところに輸入楽譜のショップがある」
「楽譜を買いに行ったのかい」
「いや、今回の目的はかの有名なホフヌングの音楽絵本じゃ」
「それは何だい
「エゲレスの漫画家でな、冗談音楽のコンサートを企画し、3回も実演した。その後事故死したが、音楽のギャグマンガがたくさんあって、日本で入手できる絵はがきも数十種類ある」
「へえ、そうかい」
「さて、店を出ると水道橋ではなく東京メトロ本郷三丁目駅へ……実はこちらの方が近いのじゃが……ここから銀座へ出た」
「ここも楽譜が目的かい」
「行きつけのお店の商品券が10万円ほどあって……」
「そんなにあったのかい」
「本当は100分の1、まあ、景気づけで……」
「何を買ったんだい」
「気に入ったものがなかったので、商品券は次回に回すことにした」
「あらら」
「そのくせ、ほかのお店で3千円の物を買って……」
「節操のない人だね」
「上野へ出るとちょうどお昼。家内と待ち合わせて美術館巡り」
「4月3日に行ったが、月曜日でお休みだったというやつだね」
「そうじゃ、今日はちょうど1月目で、そのリベンジ」
「それほどのものじゃない」
「まずは不忍池、下の写真、左は今回のもの、右はちょうど1月前のものじゃ」
「桜ですね」

    

「さて、それじゃあ美術館巡りに行こうか」
「まずは弥生美術館、ここは竹久夢二美術館がくっついている。すごい混雑だった……と言ってもどこかの美術展のように身動きがとれないほどではなく、ゆっくり見ることができた。右が入口の標識、下が入口じゃ」
「すいているじゃねえか」
「当日は混雑していたので、4月に撮ったもので紹介しておる」
弥生美術館は何があるんだい」
「昭和初期の雑誌に描かれた美少女じゃ」
「大家さんの趣味」
「いや、入場券が懸賞で当たったので……」
「ただで行っているんだね」
ネットで探せば割引券も出るよ」
「さっきは景気づけがあったのに、今度はずいぶん細かいね」

「それからすぐ先の立原道造記念館。下の写真じゃ。堀辰雄の展示をやっていた。6月25日までじゃ」
「こちらも割引券が……」
「残念ながらこちらはないが、さっきの美術館と一緒に買えば安くなる」
「それで終わり」
「いやいや、これから柏へ出て、来週開店するデパートへ」
「何をしに」
「地元の人への特別公開が行われているのじゃ」
「大家さん、地元じゃないだろう」
「就職したばかりの息子が、ここのスタッフとして派遣されているのじゃ」
「安かったかい」
「カニが良かった。半身で5体も入って900円、大きいし身もたっぷり、味も良かった」
「そういう訳で、ちょうど1月ぶりに取手へ帰ったということだね」
「そういう訳じゃ、しかしもう帰る心配をしなければならんな」
「忙しい人だね」

inserted by FC2 system