4月2日 高橋希 演奏会

「さて、せっかく帰京したので、落語三昧。落語ページで確認しておくれ」
「それで今日は」
「音楽じゃ」
「書いている中身はあまり変化がないですね」
「まあ、しょうがないね。まず御徒町で降りて秋葉原まで歩く」
「萌〜を探しに」
「いやいや、ちょうど間にパズルショップtoritoがある。久方ぶりに尋ね、ミニプラパズルの抜けていた部分をゲットした。これで全種類が手に入ったのじゃ」
「読んでいる人には何だか分からない」
「それから秋葉原まで電気街をひやかして、神田を抜けて三越前まで歩いた」
「相当な距離ですね。三越前といえばお江戸日本橋亭
「今日は落語ではない。わしの給料は中国銀行に振り込まれている」
「国際的に問題がありますね」
「そうじゃ。靖国参拝をやめれば外交をするというのはわがままじゃ……違う! チャイナ・バンクではなく、中国地方の銀行なのじゃあ」
「そこでお金を下ろした」
「いや、考えたら今日は日曜日、岡山なら日曜でも銀行は開いているのじゃが、こちらはキャッシュコーナーも閉まっていた。何しろ3万円だけで来て、昨日までで使い果たしたから、金がほしかったのじゃが」
「結局下ろせませんでしたな」
「仕方なく地下鉄に乗って……これならパズルショップの近くの駅から乗ればよかった」
「愚痴っぽくなってきたぞ……それで、どこまで行きました」
表参道まで出た。ここに音楽ショップ『プラザ・ラ・タント』というお店がある。なぜかお店の奥様やお客さんともウマが合って、居心地のいい店なのじゃ」
「何を買った……って、お金がないからね」
「世間話をして、落語が話題になったら、なぜかまた話題が合ってしまい、日本語の大切さに発展、文治師匠の言葉や、最近のお店の言葉にいらつく話で盛り上がった」
「イラつく言葉って……」
「100円ショップで、1個買ってちょうど105円出したら、『105円からお預かりします』という。『から』と言ったら一部は返してくれないと……そして、『どうもありがとうございました』と言う。これは二度と来るなという意味じゃろう……『た』は過去形なのじゃ。分からない人のために解説するが……普通『ありがとうございます』昔の上品なお店では『ありがとう存じます』と言う。そんな話をして1時間、盛り上がったな」
「それで、何を買ったんです」
『あ、いけない、演奏会があったんだ』って失礼した」
「何も買わないで世間話だけ」
「そしたら、奥さんが『ありがとう存じます』
「……演奏会はどこへ行ったんです」
銀座高橋希ちゃんのデビューを祝った。知ってるじゃろう。NHKの子供番組やイベントの大半はこの子が編曲している」
「この子って……」
「写真を見ていないのか」
「あ……余計な話が長いから忘れちゃった」
「一番上はリハの様子、それから演奏会があり、CDの販売のためにお店で何曲か紹介演奏した」
「CDは売れましたか」
「全然……しかたがないから、わしが呼び込みをして、譜面を5冊売った。子供も楽しめる演奏会で、動物当てごっこか何かやったから、子供の喜ぶ曲とバカにしているのか。よく曲を聴いてごらん、実に知的なクラシックじゃ。子供も楽しめるクラシックというのはなかなかないぞ」
「興奮してきたね。どんな曲なんです」
「一言で言えばルナールの『博物誌』じゃ。ちょっとしたエッセンスで、その動物の雰囲気を伝える。おい、客どもよ、せっかく来たのだからCDくらい買え。本当にいいものが分からないのか」
「まあ、落ち着いて」
「それで、明日は岡山へ帰る。今日はこれまで」

inserted by FC2 system