12月21日 お江戸日本橋亭

 前座は滝川鯉斗の『新聞記事』。ちょっとした洒落を多く入れて、まあまあかな。
 続いて三笑亭春夢の『たらちね』。女の声が耳障りじゃ。後に出た人は普通のしゃべり方、ほんのちょっとの声の変化で女性を描いている。春夢のやり方は『七人芸』といって、行き過ぎじゃな。女の声は耳障りじゃ。まあ、それでもいい噺家もいるのじゃが。
 三人目は三笑亭可龍の『悋気の独楽』。同じ人を前に聞いたときは、まだ自分のものになっていないという印象だったが、この日は良かったぞ。小僧の描写は楽しかった。
 三遊亭右紋の『婆ん家』。客席の雰囲気をつかみ、自分の世界に持っていく。いい感じじゃな。
 仲入り後は、翁家喜楽太神楽をはさんで、三遊亭圓丸の2席。最初は『短命』。にぶい男が理解するまでもう少し引っ張っても良かったかな。
最後は『尻餅』。艶笑噺大会になったが、女房が文句を言いつつ亭主の言うがままになるのはおかしいな。なかなかの出来じゃった。

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