8月10日 大洗水族館(アクア・ワールド)

「さて、福島への旅じゃが、帰る日は朝から雨。大雨洪水警報まで出たので、茨城県の大洗へ寄って帰ることにした」
「はーっはっはっは」

「それは大笑い、わしが行ったのは大洗じゃ」
「水族館ですね」

「少し早く高速を下りて、ひたちなか市で昼食を取った」

「ひたちなかって、何かありますか」
「海浜公園がある。天気が良ければ遊べる。この公園入り口から勝田駅の方へ行くと、大きな看板で100円回転寿司『すし萬』が見える」
「回転寿司……それも100円のですか」

「馬鹿にしてはいかん。わしはカナダでも寿司を食ったが、100円でこれだけの味、ボリューム、新鮮さを提供してくれる所はないぞ。しかも、回転しているのはお飾りで、何でも注文してくれと言われるのはうれしい」

「寿司屋のCMになっちゃったね」
「まあ、わしの知る限り、日本では世界一じゃ。とにかく、ウニやネギトロまで、全部100円。海老、中トロなど、毎日3種類くらい500円ネタがあるが、それも納得させられる値段じゃぞ。ネタはその日の最高の物なので、毎日少しずつ違うのじゃ」
「皆さん。おいしいお店があったら紹介して下さい。大家さんの鼻をあかしてやりましょう」

「忘れておったが、ここは水族館の紹介じゃった。上の写真はイワシの群れじゃ」
「おいしそう」

「また一段下がってしまった。上の写真は」
「マンボウじゃ」
「ウ〜……」

「つまらん洒落じゃな」
「分かりましたか」

「左は暖かい海に棲む魚じゃ」

「次は表の写真ですね」
「右の丸い建物の中では、イルカ・ショーなどが行われる」
「見た人が……」

「いるか、ってんだろう」
「そんな下らない洒落……当たりです」

「左の方にはアシカやペンギンがおる」

「はい。これがペンギンですね」
「こうしてポーッと立っていれば喜んでもらえる。いい商売じゃな」
「落語家さんに通じるものがありますね」

「志ん生が、高座で寝ていて、客席は大喝采だったという……あの伝説を思い出すな」

「水族館て楽しい世界ですねえ」
「右はおまけの写真じゃ」

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