7月23日 久米の里

「今日はのんびりした1日でしたね」
「朝仕事に行って、早々と帰ったが、部屋の中より表の方が涼しいのが不思議じゃな。部屋の中でちょっと動くと38度、もう少し動き回ると、スイッチを入れなくてもお風呂が沸くじゃろう」
「沸かないよ。クーラーでもつけますか」
「わしはクーラーは嫌いなのじゃ。だから窓を全部開け放って、出掛けた」
「泥棒が聞いたら喜びますよ。それで、どちらへ出掛けたんです」
「久米仙人でおなじみの久米という地域があるのじゃ」
「ああ、女性のすねを見て落っこったって奴ですね」
「他人のような気がしないな」
「そうでしょうね」
「そこまで出掛けてみることにした」
「ご苦労様です。片道5キロですね」
「途中に色々見る所はあるがな。残念ながら古代史跡は去年の台風で木が倒れて危険なので立ち入り禁止になっておった」
「あらら、残念」
「その先の作楽神社(さくらじんじゃ)まで足を伸ばした」
「何があるんです」
「神様が祀られておる」
「珍しい神社ですね」
「無理に同意しなくてもいい。一番上の写真は参道、それから左のは本堂じゃ。
すっかりさびれていたのを嘆いた川上音二郎が、建物を寄贈し、これが神楽殿としてのこっている」
「川上音二郎って何ですか」
「オッペケペ節で有名になった人じゃ。奥さんの貞奴も有名じゃぞ」
「ああ、お豆腐の冷たいの」
「それは冷や奴じゃ」
「その神楽殿の写真はないんですか」
「撮ったはずじゃが、撮り損なったらしい」
「また出直さないといけませんね」
「まあ、また行くじゃろう。
それから、ここからはもうすぐ近くだろうと『道の駅 久米の里』まで出掛けた」
「近いんですか」
「地図では1キロのはずが……実際に行ったら2キロあった。ここは土地のおいしい物がある。お餅がまずまずなのじゃが、関東へ帰る予定があるので、今日はパスじゃ」
「それで、何を買いました」
「蒜山(ひるぜん)という土地の乳製品が超有名じゃ。そこの牛乳プリン、その他、おやつを買い込んで来た」
「飲んべえに合わない買い物ですね」
「そこから自転車で帰ったら30分も掛かった」
「右の写真はガンダムですか」
「そうじゃ。こちらは道の駅・久米の里にある、実物大のガンダムじゃ。お祭りの時には動くぞ。マニアには人気の場所じゃよ」
「帰っても室内の温度は下がりませんね」
「結局5時から冷房をつけてしまった。今年3回目じゃな。料理に火を使うととても室中にいられない」
「1時間冷房を掛けても室温30度じゃないですか」
「まあ、下げすぎるのは体に悪いからな」
「でもどうしてこんなに暑いのでしょう」
「ううん……やっぱり政治の問題じゃろう。郵政民営化よりも津山温暖化を問題にしなければ」

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