聚楽園

 我が津山市には観光客も多く訪れます。駅から北へ進み川を渡ってすぐ、津山城跡があり、中国地方一の桜の名所となっています。せっかくここまで来たら、北側へ抜けて聚楽園まで行ってみましょう。バスもあるようですが、大した距離でもないので歩きをお勧めします。
 回遊式庭園となっていて、入るとすぐには池が見えないようになっています(写真右)。まさに庭園に入ったという雰囲気、この写真の木々のすぐ裏へ入ると、池が広がっているのです。
 ここは海がひろがる世界をイメージさせます。下の写真左は3月末に撮ったもの。

 上の写真右側が今回撮ったものです。池を覆うのは蓮。随分世界が変わってしまいました。はそのアップ。すべて白の蓮です。
 池に沿って奥へ行くと、山口誓子の句碑があります(写真下)。
   絲柳水にも地にも枝を垂れ
 最初の字、出ていますか、文字化けしていれば「糸」を二つ並べた文字です。
  奥には曲水の宴をやったという流れがあり、
   曲水の水無き時の緑苔
 という立て札が立っています。

 

 上の写真は同じ場所から撮った写真。は3月、は6月。池の蓮は奥の方だけなので、木の緑以外はあまり変化がないように見えます。池を隔てて茶室を望んでいます。
 ぐるっと池を回って茶室へ行くと、そこは侘びの世界に変化しています(写真左)。池までがしみじみと落ち着いたものに感じられます。

 ぐるりと回ってまもなく最初の地点まで戻ります。後は橋を渡ってみるなり、散策するなり、ご自由にどうぞ。
 上の写真は同じ場所からねらったもの。左が3月、右が6月の様子です。

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