倉敷を行く

 さて、息子と共に倉敷へ行きましてな……本日はその模様で一席申し上げます。
 まずは阿智神社へ参りました。ここは高い所にあって倉敷の町が見渡せるというんでね……誰だい、馬鹿と煙は高い所へ上りたがるって……残念ながら、木が生い茂っていて眺めはもう一つ。写真は最初の石段(88段)の上の方からの眺め。ちょうど鳥居の向こうに人力車が止まっているのが……見えますかねえ?

 

 ここを下りて、上の写真の左側から入るといがらしゆみこ美術館に出ました。「キャンディキャンディ」くらいは私でも知っておるのでございますが、私も息子も少女趣味はございません。表の写真を撮っただけで美観地区へ向かうこととあいなりました。右がその写真でございます。

 もう着いた、話は早ええや。水の流れと木の緑、いいじゃないか……
 実は引っ越して津山駅から初めて汽車に乗ったのです。こちらは電気ではないので、汽車と呼んでいる。山々の濃緑と薄緑のコントラストが見事でした。私は山も海も好きだったが、どちらがより好きかと問われたら、即答ができなかった。
 緑を見つめながら、ああ、私は山が好きなのだなと分かった。

 

 美観地区の中心となるのはやはり大原美術館でございます。右の写真は入り口すぐ右にはロダンの「カレーの市民」の1体でございます。詩人のリルケがこの作品を褒め称えた名文が残っていますな。
 上野の西洋美術館の庭に全体の作品がございますので、上野へお出掛けの折はお立ち寄り下さい。動物園の前で、庭だけなら入場無料でございます。

 さて、この美術館、ご承知の通り、印象派の絵画が有名でして、モネが描いた「睡蓮」を株分けしてもらって、育てております。左の写真がその睡蓮でございます。

 美術館はゆっくり見ても2時間くらいあれば十分、昼前には見物を終えてしまいました。民芸館郷土玩具館、その他小さな博物館がいくつもありまして、これも見終わって、お昼はアイビースクエアで……下にあるのがその壁の写真でございます。

 
 まだ時間があるので、この脇にある井筒屋という酒屋へ入りまして、味見いたしました。結局「尾丹珍(おたんちん)」という品をいただき、息子に「共食いじゃなくって共飲みだね」と言われて、「ええ、お前なぞ連れて来るんじゃなかった」なんて、「初天神」みたいなことになっております。
 さて、美観地区のちょっと南、芸文館へ移動。ここに将棋の大山名人記念館がございます。見学は
10分もあれば終わり。この芸文館で、ウラディーミル・オフチニコフ氏のコンサートがあるのです。

オフチニコフ氏のコンサートへ進む    表紙へ戻る

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