4月23日 モスクワ音楽院 演奏会

 お世話になった人が、倉敷で講演をなさるので出掛けることといたしました。お昼は「」で定食、昼食には贅沢すぎるし、高いですねえ。お代わりもお金を取るのはセコイ。味は文句なしなのだが……貧乏人にはちょと辛い。
 時間があるので喫茶店代わりに入った、新倉敷駅前のトンカツ屋さん。中の装飾が見事。ご主人の手作りだそうだが、同じくご主人の手作りカツ丼が「テレビせとうち(ひらがなの)」で紹介されるとか。ちょうど肉が届けられてその見事さにうっとり。30日、テレビ見ました。卵がとろっとするのが通だって、当然だよね。やはりお肉の見事さがよく伝わった番組でした。
 さて、お世話になった方にご挨拶、ついでに講演もお聞きする。
 そのまま「日露友好150周年、モスクワ音楽院の巨匠たち」という演奏会へ。モスクワ音楽院は、チャイコフスキー・コンクールを記念して作られたので、教授陣はみんなコンクール入賞者。その先生方の演奏なのです。
 最初のジェルタノークラフマニノフを並べる。「前奏曲作品32-12」「楽興の時作品16-5」「音の絵作品33-6」「メロディ作品3-3」「熊蜂の飛行(ラフマニノフ編)」「音の絵作品39-1」、全体で一つの作品であるかのように、間を長く短く取っていた。
 続いてアナスタシア! チャイコフスキーのバレエから2曲。終わっておすまし顔で客席を見る。「どうだ」って感じで、嫌な女! しかし、見事な演奏なのだから拍手せざるを得ないでしょう……お辞儀をして顔を上げると笑顔……自分をよく知っている、にくいね。ストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」から「ロシアの踊り」で見事なテクニックを見せつけ、「熊蜂の飛行」。フェルタノークのピアノとの対比も楽しめる。昨年6月にはアンコールであっさりと演奏して魅せたが、今回は最後の曲ということでしっかりとした演奏。どちらも素晴らしい。拍手が鳴りやまず、アンコール。何を演るかと思ったら、チャイコの「感傷的なワルツ」、美しく聞かせる見事な選曲。CDのジャケットは右上、いただいたサインは左。
 休憩後、ピサレフシューマンショパンリストという同じ時代の作品を並べた。それぞれテクニックを要する曲だが、たいした曲ではないよとでもいうようにあっさりと弾きこなしている。逆にすごい技量を感じた。右がいただいたサイン。
 ラストはオフチニコフ。「ピアノより話す方が楽だと思った」というので挨拶つき。日本でいう中学でテストに弾いたチェルニー、「今日は合格できるかしら」ってんで、演奏開始。
 ロシアでは誰でもチャイコフスキーから入るというので、「夜想曲とユーモレスク」。続いてチェルニーの50番から2曲、練習をするとこんなのが弾けるようになるとスクリャービンの「3つの練習曲」。手をぶらぶらしたり、汗を拭いたりするのが、客に受けてすっかり仲良し雰囲気になってしまった。最後はグレンジャー編によるチャイコフスキー「花のワルツ」。下が演奏中の写真、右がいただいたサイン。

 演奏後皆さんのサインと、チャイコフスキー・コンクールのグッズをいただいたが、新幹線に乗らないと茨城まで帰れない。写真を撮る暇がなかったのが残念。
 チャイコフスキー・グッズは、左の写真がTシャツ、同じデザインで、筆箱、キーホルダー、定規、ノート、バインダー、便せん、封筒、袋などが入っていました。
 ぎりぎりで最後から2本目の新幹線に乗ることに成功。夕食は車内で「桃太郎の祭ずし」。ままかり、サゴン、ひれこ鯛、さより……など全部酢漬け、ご飯も酢飯なのでちょっとくどい。

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