2月12日 早春寄席

 今日はお江戸日本橋亭で「早春寄席」を開催。朝一で床屋へ行き、そのまま職場へ。仕事関係を含むお買い物へ行き、3時半から寄席へ向かって出発。すごいハードスケジュール。
 結局遅刻。桂夏丸君が「湯屋番」を演っている。彼がやる古典をは初めて。これだけ長い所演を聞くのも初めて。言い損ないが受けるなど、お客さんに助けられている部分もあるが、まだ2年目。これからですよ。失敗をしながら自分の物になるのです。つまり自分の個性を生かし、自然に他の人との違いが出るようになるのです。
 超満員で、立ってたら、次に出た(今日のメイン)鹿の子ちゃんが前へと勧めてくれました。出し物は「金明竹」。
 それは1999年の12月1日だった……
 その日、鹿の子ちゃんを初めて見たのだ。今も笑顔がその頃を思い起こさせるがもっと太っていて……ええ、その……つまり……いや、美人になりました。
 その時からの成長は……問題の台詞を最初は早口で、だんだん遅くすること、これは現実的。客席にいる人に印象に残すことが大事なのだ。
 なるほど、今日は俳句の会の方々もお見えになっているので、俳句の落語を演る訳ですね(芭蕉の句が落ちになっています)。
 一席終えて踊り「梅にも春の」、なかなかいいですね。
 仲入り前は小柳枝師匠の「二番煎じ」。明日、遊三師匠の同じネタがNHKで朝5時15分から放映される。これがあっと驚く仕組み。これまで私は十人以上の「二番煎じ」を聞いたはずだ。しかし「火の用心」ではなく、都々逸から「火を点けましょう」という変化など、あまり聞いたことのない仕掛がいくつもあるのだが、それが共通なのだ。
 それにしても小柳枝師匠の江戸言葉はいいですねえ……
  さて、仲入り後、俳句大会。水原秋桜子先生が亡くなった後、色々あって世をはかなんで俳句作りをやめた私。数十年振りに作りました。入選。ありがとう……鹿の子ちゃんの手拭いをいただきました。
 さて、俳句関係のお方は分からないらしく、すっかり「終わった、終わった」と帰り支度……おいおい、これから鹿の子ちゃんがもう一席演るんだよ……出てきてからもしばらく落ち着かず、大変でした。出し物は「秋色桜」、講談ネタかな……ひょっとしたら神田一門からの移植か……なんて思いながら聞きました。噺は知っているが、HPの一覧に入っていないはず。明日入れましょう。
 終了後、夏丸君と鹿の子ちゃんと写真撮影の上、サインももらうという図々しさを発揮。鹿の子ちゃんは21日、この日本橋亭に出演する予定です。また行きます。
 帰宅して今(11時)、やっと食事をしつつ「お行儀が悪い」と叱られながら打ち込み、写真は翌朝取り込みました。更に翌々日、色紙をスキャン。

 

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