2月4日 上野広小路亭

 最近夜眠れずに体調がおかしい。そこで、今日は会社を欠勤、家で寝ているのももったいないので、今年初めての寄席へ。お馴染みの上野広小路亭でございます。
 ちょっと遅れたので、前座はちゃんが座布団を返していたので、私の着く前に演っていたのかも。私が入った時はもう一人、小まさ君が「金明竹」も終盤、あれ、台詞が違ってないかい?
 鯉橋の「粗忽の釘」、枕で最初に師匠・鯉昇があんなに面白いのになぜ人気が今一なのか、落語界の七不思議の一つだと言っていた。私もそう思う。中身は師匠そっくり。
 昇乃進の「ミスターメモリー(仮題)」、秘密結社のお噺だが、よく笑ってくれる女性がいて、盛り上がったね。落ちは今一。
 八重子マジック。ネタはお馴染みだが、面白い。でも、音楽が大きいから、後ろの方には言葉が聞こえなかったかも。今日はブラジャーは出ませんでした。
 歌助の「お見立て」、ここで疲れにより撃沈。ゴメンなさい。遊吉の「浮世根問」、テンポがいい。「行けども行けども」の積み重ねはテンポと台詞が見事にマッチ。
 歌六さんののこぎり音楽、昭和の歌謡曲、今は亡き人の特集。「アンコール!」と叫んでおきました。歌六さんを見る時のパターンになりそう。
 円輔の「強情灸」、藻草をほぐす仕草から火を点けた時の様子、どれも一流。
 仲入り後は、さんの「山内和豊の妻」から。何かあっさりと終わってしまったなあと思ったら、踊り付きでした。男と女を演じ分けてなかなか色っぽい踊り。いいですねえ。
 今丸師匠の紙切り。実は「忠臣蔵」が欲しかった。12月の物だけれど、今の暦では1月31日だからいいかって……それで駄目なら今日は立春なので「梅に鶯」、あるいはせっかく寄席に来たから「噺家」……そんなリクエストをするつもりで行ったのですが、今日は平日にもかかわらず、超満員。次々リクエストが出て、内気な私の出る幕なし。今日は「佐渡おけさ」から始まり、「勧進帳」「尾長鶏」「虎」「藤娘」と進みました。最後に客の似顔を切って終わり。それが私でした! 明日画像を追加します。「表情豊かな方ですね」ってお褒めの言葉をいただきました……え、褒めていない?
 楽輔の「手紙無筆」、枕で色々な小噺をしていたのが良かった。それで引きつけて本筋へ。兄貴分は字が読めないことを知らない弟分を描いたことで、何となく字が読めないのを見抜きながらつきあっている男への疑問が解消。
 寿輔の代演で小円右の「味噌蔵」。20分の時間内で、馴れ初めからしっかり演じている。時間が足りるかと思ったら、飲み会の場面からテンポアップ、落ちまでしっかり演じた。良かった。
 正二郎太神楽。見事ですねえ。ちょっとミスもありましたが。
 トリは夢太朗の「竹の水仙」。本人が歴史に残らないと言っていたが、甚五郎、宿の主人、玄蕃、殿様、それぞれの描き方が不足しているのではないか。全体としては悪くないと感じているのですが、枕で話した「歴史に残らない」というところから考えてみました。ごめんなさい。
 そういう訳で、満足して帰りました

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