凡  例      「落語全集」タイトルへ戻る

 題名は「名作落語」だが、怪談噺等の連続もの、艶笑噺、現在誰も演じなくなったもの、取るに足らないもの・・・とにかく全て紹介しようというのが目的である。

 古典・新作にかかわらず、出来るだけ多くの落語を集めることを目的した(ただそれだけのものである)。下記に説明する内容も基準も、全て撰者の独断と偏見によるものである。

 東京と上方で違う題名で呼ばれているが明らかに同じ噺という場合は、一方だけを取り上げる。上方の方が原作という例が多いはずだが、多少東京贔屓になってしまうと思う。
 東京の「酢豆腐」と上方の「ちりとてちん」、「蕎麦清」と「蛇含草」のように、明らかに一方の移植であっても、設定や落ちに明確な違いがあるものは両方とも取り上げる。
 「ずっこけ」の前半が独立した「居酒屋」のように、同じ噺でも別々に取り上げることもある。

 題名は東京の「女郎=じょうろ」、上方の「雪隠=せんち」など、出来るだけその読み方を生かすようにしたい。ただし、「七・質=ひち」と発音する例などは整理の都合上「しち」と読む。基準は……まあ、気分である。

 本文は次の通りまとめた。

【粗筋】 噺の筋と落ちが理解出来る程度にまとめる。面白いくすぐりはどんどん入れたいが、それでも本物には遠く及ばない。落語は見て、聴く芸術である。
 長編物は実際に演じられたものを基準に数回に分ける。後半面白くなくなって、演じられない例も多いが、そういう場合は【後筋】としてまとめる。

【成立】 原作・出典や歴史を簡単に記す。落語家さんの系譜とずれが出ても仕方がないと思っている。

【一言】 演じ手の工夫や芸談、聞き手の評論や感想を簡単に抜粋する。著作権の問題もあるので、ほんのサワリだけとする。まあ、ほとんど故人なので、あの世へ行ってから詫びることとする。出典を全て明記するべきだが、古いメモは無くなってしまった。どうしても知りたい人は「参考図書」のページにはあるはずなので、チェックすること。
 引用文の基準は撰者が「なるほど」「その通り」と思ったもの。あるいはこれが一般的な意見と思ったもの。はたまた、どうしても反論したいものは撰者の意見を付して引用する。
 これはもちろん、小噺やバレ噺には伝わっていないと思う。

【蘊蓄】 その噺の中で、難しい言葉、懐かしい言葉、関連人物や歴史、作者・演者の逸話、その他、とりあえず思いついたものを入れる。行き当たりばったりで書いて行くので、後半になるとネタ切れになるだろうと予測される。また、年月が経つとデータが古くなるおそれがあるが、無精な撰者なので、きっと直さないだろう。当然、「それが、何だ!」というものも出て来るに違いない。

【CD】 音源があれば出来るだけ紹介したい。
 データは「CDインターネット通販トム」様のものを活用させていただいております。

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