1月20日 内田奈織ちゃん演奏会

「そういう訳で、千葉市の取材を終えて内田奈織ちゃんの演奏会へ」
「いかがでした……もちろん良かったんでしょう」
「いや、それが……」
「ダメだったんですか」
「写真を見れば分かるじゃろうが、すぐ後ろがエスカレーターでな、例の『乳母車はエレベーターを使え』とか『よい子の皆さんエスカレータから手を出すな』とかいうアナウンスを無神経に流しっ放し」
「あらら、それはひどいですね」
「曲を聴いているとそれに集中するからいいが、曲が終わった瞬間の余韻に邪魔でしょうがない」
「はい」
「大体、いい子だったら最初からエレベーターにちゃんと乗っているぞ。台詞そのものも間違っている」
「大家さん、落ち着いて……」
「そうじゃった。演奏は素晴らしいぞ。わしはこれで12日目、ミニコンサートを1日2回とかいうのを加えると、16回も参加しておる」
「すごいね」
「何度聞いてもいいものはいい。前にこのブログでも書いたと思うが、音楽性とでもいうのかな演奏に奥行きがあるのじゃ」
「どういうところに」
「それを文章で説明できたら、わしは評論家になっている」
「……しょうがないね」
「さて、中身はいかがでした」
「言うまでもない。素晴らしいものじゃった。オレンジのドレスがとってもキュートで……」
「大家さん、ドレスの批評ですか」
「ドレスだけじゃない。大きい写真で見ると分かるが、ストッキングもハートがちりばめられている」
「見えませんよ」
「ううん……ここで分かるほど大きい写真を出すのは難しいな」
「どうします」
「わし一人で楽しむ」
「……服よりも演奏でしょう」
「え……ああ、コンサートだったっけ」
「本当にしょうがないね」
「オレンジのドレスの第1部は『星に願いを』『千の風になって』『木星』『千と千尋の神隠し』『ひとつの願い』、最後はもちろん『希望への翼』」
「ほぼお馴染みの作品ですね」
「お得意の曲を並べているし、安心して聞いていられるな」
「もちろん後はサイン会」
「愛する二人のツーショットもお馴染み」
「はいはい……今日は背広ですか」
「実はわしのネクタイもハートがデザインされている。タイピンも襟のバッチも全部ハートじゃ」
「奈織ちゃんはいいけれど、オッサンでは変態ですね」
「実は家内が奈織ちゃんのトレーナーはいいオッサンがみっともないってんで、結婚記念日に贈ってくれたものじゃ」
「はいはい……まあ、そういう訳で満足の演奏会でしたってことですね」

「いや……まだ終わりじゃないぞ」
「え、まだあるんですか」
奈織ちゃんの演奏会は2部構成。これはまだ始まりに過ぎないのじゃ」
「例によってつきまとっていますね」
「1時間の休憩をはさんで、第2部へ続く」
「やれやれ」
「そういう訳で、1時間の休み時間に、お店を見物。趣味的な専門店が多く、面白かった」
「何か買いましたか」
「和紙のグッズを少々。それから、千葉のお菓子を家内に……実は奈織ちゃんにお土産をいただいたが、家内にはわしが選んだ物を買って帰らないと絞め殺されるんで……」
「はいはい」
「さて、第2部ではドレスも替わって、今度は白」
「いいですねえ」

「このドレスは実は3度目じゃな」
「彼女のお気に入りということでしょうか」
「まずは一昨年9月、宝塚の演奏会。この時は第1部で着用。エレガントでいいとほめておいたが、第2部で赤い衣装になったため、舞台でポーズを撮らせた写真のみ」
「例によって図々しくやっていますね」
「それから昨年8月、渋谷での演奏会。この時も最初がこれで、青いドレスになり、最後はピンク……今日はしっかり一緒の写真も撮った」
「いいですね、女性はあでやかで」
「曲目じゃが、概ね第1部と同じ。ただ夕方で子供の数が減っているから、多少大人向けに選曲していた」
「『星に願いを』、『冬のソナタ』、『千の風になって』、『夜霧よ今夜も有難う』……」
「なるほど……大人向けの曲がならびますね」
「お隣に座った人は初めて聞くそうで、演奏が始まる前にいい雰囲気を作るんですよって推薦しておいたのが裕次郎。演奏を聴いて大納得されておったぞ」
「はい、いい雰囲気ですからね」
「その後は『ひとつの願い』と『希望への翼』」
「お馴染みのメロディで無事終演ですか」
「後は恒例の愛する二人のツーショット」
「しつこいですね」
「さっき述べた通り、このドレスではまだツーショットがなかったのじゃ」
「しょうがないね」
「こうして無事終了し、帰宅の途についたのでございます……これを持ちまして、千葉への旅のご報告を終了致します」

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