内田奈織ちゃんコンサート
2007年8月12
新宿
東京オペラシティ・近江楽堂

内田奈織ちゃんの演奏会なのじゃが……まあ、そんな訳で……」
「どういう訳で」
「いや、その……それが……実にどうも……いやはや……その……何だ……要するに……早い話が……」
「ちっとも早くないですよ……って、今更お馴染みのくすぐりを使わないの」
「実は大変なことが……」
「何があったんです」
「この日の朝、ブログでこんな会話があったのを思い出してほしい」
   ………
「売り切れですって言われたらどうします」
「大丈夫、俺を誰だと思っているんだって言えば絶対入れるから」
「……ここが図々しさ」
   ………
「……これがどうしたんです」
「恥ずかしながら……これが事実になってしまった」
「ええっ……」
「大きい声で言うな」
「本当にやっちゃったんですか」
「実は発売と同時にほぼ売り切れ、わしはケンブリッジに行っていた関係もあり、結局買いそびれ……」
「言い訳はいいです……それで」
「俺を誰だと思ってるんだって……結局奈織ちゃんのお母様がおいでになって、『この人は何をするか分からないから』ってんでスタッフ席に無理に入れてもらった」
「図々しいですねえ」
「テレビカメラが4台、他にも取材の記者など入っていたなあ」
「話題の演奏会なんでしょうかねえ」
「さて、曲は、『星に願いを』『庭の千草』というお馴染みの曲から」
「もう大家さんは何度も聞きました」
「続いてサックスの福井健太さんが加わって、『浜辺の歌』『夜霧よ今夜もありがとう』『涙そうそう』
「いつもの通り、ジャンルが色々」
「再び奈織ちゃんのソロで、ヘンデルの『ハープ協奏曲』、ドニゼッティの『ランメルモールのルチア』より『泉の場』
「今度は完全にクラシック」
『泉の場』は彼女のソロ・コンサートで最初に聞いた曲。ハープらしい音色と旋律のからみが面白い作品だったが、今回はほぼ全曲……録音しておくのじゃった」
「図々しい大家さんも、そこまで出来なかった」
「最後に再び福井さんとの競演で『千の風になって』、実はある歌手が紅白で人気が出る前、奈織ちゃんが伴奏をしていたんだと」
「へえ」
「さて、休憩の後は作曲家の村松崇継さんとの競演。まずは『偽りの花園』メインテーマ。これは初めて聞いた時から面白いと思っておったが、ハープの奏法など考えていないので、奈織ちゃんはつらかったと言っていた」
「でも、ちゃんと演奏しているんでしょ」
「そう……続いて協奏曲のアルバムからラフマニノフの『ピアノ協奏曲第2番』から……プログラムが間違っているが……それに奈織ちゃんの作品『再会』、さらに『Close To You』
「この二人ならではという展開ですか」
「そうじゃな。ここで奈織ちゃんはお休み。村松さんの作品で、『氷壁』『誕生』というテレビテーマ。そして奈織ちゃんが戻って……」
村松さんのソロはあっさりですね」
「ま、どうでもいいから」
「ひどいや」
「ともかく奈織ちゃんが戻って、『夕凪の街 桜の国』から『生きとってくれてありがとな』『ひとつの願い』、そして福井さんも加わって、ハープ協奏曲『希望への翼』
「まあ、バラエティに富んだ曲ですね」
「アンコールは3人で1曲、最後に奈織ちゃんの『いつも何度でも』……」
「さて、その後サインをもらうが……」
「が……って、何かやりました」
「去年の『希望への翼』持ってきたから、作曲の村松を出せってんで……左上の写真になった」
「例によってわがまま放題やっていますね」
「最後の写真(右)は、サインを終えて帰るところ……」
「今日はツーショットはないんですか」
「時間が掛かって後10分で楽屋を空けなければならないんだって……仕方なく、このシーンだけ写真を撮った」
「はい……カメラ意識してもらってます」
「この後、右に見えるポールを蹴飛ばしたのは内緒にしておこう」
「その方がいいでしょう」
「まあ、彼女の天然ぶりが色々公開されたが、それもいずれ……」
「下の写真は」
左は昨年9月30日、大阪宝塚での演奏会。右は今年3月18日、京都城陽市での写真。今回の衣装と同じものじゃった。1部が白、2部前半が青、後半がピンクだったのじゃ」

     

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