内田奈織ちゃんコンサート
2006年9月30日大阪・宝塚

「さて、二日間にわたる大阪の旅。29日には大阪環状線を一週、この日は宝塚線を前線制覇いたしました。この旅の最後を飾るのは、やはり内田奈織ちゃんの演奏会なのであります」
「大家さん、7月30日も京都への旅で、最後を飾ったのが内田奈織ちゃんの演奏会でしたね」
「う……それではまるで、わしが彼女を追いかけているようじゃないか……」
「違うんですか」
「彼女の方がわしの予定を見て、そこで演奏会を開いているのじゃ」
「本当ですか」
「嘘だと思ったら本人に聞いてごらん」
「聞けませんよ」
「右上が第一部の衣装。エレガントでええのう……」
「大家さん、よだれをふいて……」
「すまん……左が第二部の衣装。チャーミングでええのう……」
「大家さん目がハートになっていますよ……衣装より、演奏はどうだったんですか」
「演奏……そういえば演奏してたような気がするなあ……顔と衣装に見とれていて……」
「しょうがないね」
「第一部はフルートの榎田さん、この人は大阪フィルの首席奏者じゃが、二人でクラシックの軽い曲と日本のメロディを演奏。第二部は奈織ちゃんの世界、いつもの軽いコンサートと同じ、アルバムから色々な曲を集めたものじゃ」
「具体的にはどういう曲です」
「第一部はピノキオの『星に願いを』、アルルの女の『メヌエット』、ウィリアムズの『グリーン・スリーブス』、『歌の翼による幻想曲』と、わしら素人でもよく演奏する曲ばかり、日本の歌は、『浜辺の歌』『この道』『月の砂漠』『赤とんぼ』だった。『この道』のアレンジがよかったなあ」
「そして第二部が」
奈織ちゃんのアルバムからの抜粋で、『千と千尋の神隠し』『見上げてごらん夜の星を』『夜霧よ今夜も有難う』、それから『希望への翼』を無伴奏で……ううん、録音しておくんだった……まあ実際にはやはりCDのオケ判の方が迫力もあって面白いのじゃが」
「例によって親しみやすいプログラムですね」
「フルートの榎田さんが戻って、『涙そうそう』と『アメイジング・グレイズ』……後で、この『アメイジング・グレイズ』がどのアルバムに入っているかって聞かれた」
「良かったんですね」
「最後に榎田さんのフルートがバリバリ張り切って、『ヴェニスの謝肉祭』。ハープがどんどん調弦が狂うので、隙をみては調整しているのじゃが、その間に榎田さんが話をする。この『ヴェニスの謝肉祭』を最初に編曲した作曲家の名前をど忘れしたらしく、ちょっと考え込んでいたので教えてあげたら、びっくりされていたな。それで、何を話していたのか忘れちゃったってんで演奏……これは素晴らしいフルートだった。前奏の半分と短調になる部分をカットしていたが、他は完璧……やはりこういう曲になると、わしら素人では太刀打ち出来ない」
「太刀打ちしようって方がおかしいでしょう」
「まあ、いずれ勝負をしよう……後はアンコールということで、『涙そうそう』をもう一回、それからグノーの『アヴェ・マリア』で終演じゃ」
「写真は演奏の様子ですか……」
「演奏中に写真撮影などしては迷惑になる。右上の第一部の写真も、これも、終了後、無理にポーズを取らせたのじゃ」
「その方が迷惑じゃない」
「それで、後はロビーでCD販売とサイン会」
「はいはい」
「わしは彼女の写真を背中一面にデザインしたシャツを着て行ったのじゃ」
「またとんでもないことを」
「CDを売る人が少ないのでお手伝いをしていたが、シャツはもらえるんですかってんで、CDを買って当たり券が入っていたらって答えたら……だまされて随分買ってくれた」
「ひどいね」
「まあそういう訳で、無事販売完了」
「邪魔になっていないでしょうね……何をしに行っているんだか」
「全部終わって、ほっとしたところで、愛する2人のツーショット」
「ほら、始まった……あれ……ツーショットって、3人いますよ」
「いかん……隠していた子が写ってしまった……この写真で二人の関係がばれて、音楽界でスキャンダルにならねばよいが……」
「ならない、ならない……」
「下が色紙にいただいたサインじゃ。前回ハートの色紙にサインしてもらったのじゃが、ハートがぼかしなので、はっきり見えなかった。今回ははっきり見えるじゃろう」
「いよいよハートのマニアになってきましたね」
「今回もハートをデザインしたストラップ、ボールペン、クリップなどをハートの袋に入れて持って行った」
「部屋の中もハートでいっぱいになっていますよ」
「ま、そういう訳で、大阪まで戻るとちょうど予定していた6時、11時間の強行軍を無事終了いたしました。6時半発の高速バスで無事津山へ帰って来たということでございます」

            

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