その他の演奏家

ジノ・フランチェスカッティ:パガニーニの弟子であるシヴォリに教えを受けた演奏家。パガニーニの息子のアキレには娘しか出来ず、奏法も完全には伝わっていない。そのため、唯一のパガニーニ直系というのが、このフランチェスカッティとされていた。
 そういう触れ込みで、ラロの「スペイン交響曲」はテクニックなど素晴らしいものがある。しかし、肝心のパガニーニを聞くと……特に協奏曲第1番の第2楽章など、叙情もへったくれもないという、ひどい演奏。テクニックを見せんがため、テンポを思い切り早くして弾き切っている。アッカルドは5分59秒かけているが、このフランチェスカッティは4分05秒。こうした演奏が直系とされるため、パガニーニの音楽そのものも誤解されて来たのだろう。

イツァーク・パールマン:24のカプリースをいち早く全曲演奏に取り組んでいた一人。1972年の録音なので、どんどん新しい素晴らしい演奏が出て影が薄れて来ている感じもある。しかし、ほどんとの演奏が1曲1曲を別の曲として演奏しているのに対し、通しで演奏している。ちょっとしたミスやアクシデントがはっきり出ているが、一方で気持ちのつながりや曲想の関連などは実に巧みに表現されている。そうしたことからか、テンポが速い演奏で、ぜひ全曲通して聞きたい作品である。

 

 

五嶋みどり:6歳でカプリース全曲を演奏して話題となった。現在出ているCDでも、その直後の演奏が人気。

 

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