パガニーニ関連年表(3)

1833年(51歳) ◎1月22日、ベルリオーズ幻想交響曲を聞き、ビオラのための作品を依頼するが、解釈の違いで決別。
リスト「ラ・カンパネラ」を編曲。
○ブラームス誕生(5月7日)。
1834年(52歳) ベルリオーズ、パガニーニの依頼で作曲を始めた作品、「イタリアのハロルド」を完成。
リスト「ラ・カンパネラ」「ベニスの謝肉祭」を主題とする
「パガニーニの主題による華麗な大幻想曲」を出版。
○シューマン、『音楽新報』を創刊、ショパンを売り出す。
1835年(53歳) 『ジェノバ民謡「バルカバ」による変奏曲』作品14を出版。
「無窮動」作品11のギター伴奏版完成。
シューマン「謝肉祭」作品9を作曲。第30曲に「パガニーニ」というタイトルあり。
○サン=サーンス誕生(10月9日)。
○ショパン、「別れのワルツ」を作曲。リストの紹介でジョルジュ・サンドに会う。
1837年(55歳) ◎7月9日、トリノにおいて最後の演奏。
○アブネック、ベートーヴェンの第9「合唱」を通しで演奏、この曲が初めて喝采を得る。
1838年(56歳) ◎手紙でソナタ「春」を作曲中であることを伝える。
◎12月16日、
ベルリオーズ「イタリアのハロルド」を聞き、ベルリオーズと和解、2万フランの援助を申し出る。
リスト「ラ・カンパネラ」協奏曲第1番フィナーレを主題とする「パガニーニの主題による超絶技巧練習曲」を出版。
○シューマン、「子供の情景」を作曲。
○ヴェルディ、初の歌劇を上演。
○ビゼー誕生(10月25日)。
1839年 ○ショパン、マジョリカ島で病気に倒れる。この年、ソナタ第2番「葬送行進曲付き」、「24の前奏曲」を完成。
1840年(58歳) ◎5月27日死去。悪魔と契約していたとの理由で埋葬の許可が出ず、数日ホテルに安置。見物人列をなす。
○チャイコフスキー誕生(5月7日)。
1851年 リスト「パガニーニの主題による大練習曲」を完成。誰でも弾けるよう易しく改定した「ラ・カンパネラ」が人気に。
1863年 ブラームス「パガニーニ変奏曲」を完成。
1868年 ○ロッシーニ死去(12月13日)。
1869年 ○ベルリオーズ死去(3月8日)。
1886年 ○リスト死去(7月31日)。
1896年 ◎8月、埋葬が認められ、やっとパガニーニの墓が完成。
1926年  シマノフスキ「奇想曲」のメロディはそのまま、ハーモニーは現代的に編曲。
1934年 ◎11月7日、ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」本人の独奏により初演。
1936年 ヴァイオリン協奏曲第4番の譜面の一部が発見される。ガルリーニが残りを求め、蒐集家ボッテシーニの遺品から発見されることになる(初演は1954年)。
1941年 ルトワフスキー、2台のピアノのための「パガニーニ変奏曲」が認められ、プロとなる。
1946年 ◎11月、パガニーニ弦楽四重奏団デビュー。
1947年 ◎11月27日、ブラッハー「パガニーニの主題によるオーケストラ変奏曲」初演。
1954年 ◎11月7日、ヴァイオリン協奏曲第4番グリュミオーの独奏により再演。
1958年 ヴァイオリン協奏曲第5番モンペリオによりオーケストレーションされ、グッリの独奏で初演。
1966年 パガニーニ弦楽四重奏団解散。
1970年 ロックバーグ「カプリース変奏曲」初演。
1971年 ヴァイオリン協奏曲第3番シェリングにより再演。パガニーニ作品が見直されるきっかけとなる。
1973年 ◎未完のヴァイオリン協奏曲第6番モンペリオにより完成、初演。
1974年 エルマン「奇想曲」全24曲を無伴奏フルートのために編曲。この年出版。
1977年 ルトワフスキ、ピアノと管弦楽のための「パガニーニの主題による変奏曲」を完成。翌々年初演。
1982年 一柳慧、マリンバとピアノのための「パガニーニ・パーソナル」を作曲。岩城宏之木村かをりにより初演。
1983年 「田舎の踊り」ダンポーニにより総譜完成、アッカルドのソロで初演。
1988年 バーンズ、吹奏楽のための「パガニーニの主題による幻想変奏曲」を初演。
1995年 ◎10月、クレーメルムーティの指揮するウィーン・フィルと共演し、ヴァイオリン協奏曲第4番を演奏。シュニトケの主題を引用した超現代的なカデンツァで世界をあっと言わせる。

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