ラヴェルの……ゴジラ

 ラヴェルピアノ協奏曲、左手だけのためのものと、両手のためのものがあります……って、こんな説明もおかしいですね。
 さて、ピアノ協奏曲は自作自演のCDを持っています。私、そういうのも好きで、一番古いのはエジソンの発明した竹管の蓄音機に録音されたブラームスの「ハンガリー舞曲第1番」です。30年も前に収集家が公開したときに録音しました。
 あ、今日はラヴェルでした。彼のピアノ協奏曲、前衛的ですね。第3楽章を聞いて下さい。やっぱり色彩的な管弦楽とピアノが見事に絡むのです。やがてフルートで出てくる主題(30秒よりちょっと前)が……何と「ゴジラのテーマ」。あの「タタタン、タタタン、タタタラタタタタン(♪ゴジラ、ゴジラ、ゴジラとメカゴジラ)」なのです。伊福部昭さんやりましたね……黛敏郎などの先生としてもお馴染みの方ですが、ラヴェルを知らない訳がないし、頭の中に残っていたメロディをつい使ったのでしょうか。ただ、ゴジラは4分の2拍子、4分の2拍子、8分の3拍子、再び4分の2……という変拍子、ドラマチックですね。更に、ゴジラ登場の前の緊迫を表すメロディが「ラシド、ラシド、ラシド、ド、ド……」メインテーマと上下対象になっている。見事な音楽性を持っているのです。

視聴:ラヴェルのピアノ協奏曲第3楽章

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