パガニーニの若き獅子たち

 どっちもあまりなじみがないかも知れない。
 パガニーニ、私がその名を知ったのは大学時代。本で読んで興味を持ち、お店でレコードを注文しようとしたら2枚しか出ていなかった。バイオリン協奏曲第1番第2番「ラ・カンパネラ」でした。その後第3番の譜面が世に出て、なかなかいいじゃないかってんで、第4番から6番までが出、美しいヴァイオリンとギターのためのソナタも発売されたのです。日本一のパガナー(パガニーニマニア)を自称する私ですが、持っているCDを数えたら27枚しか持っていない。ただし、「パガニーニの主題による」という曲があと20枚くらいありますが。
 さて、最高傑作といえるのはヴァイオリン協奏曲第4番でしょう。オーケストラの序奏から聞かせます。ソロのとてつもない技巧と美しい旋律が聞かせます。第2楽章の哀愁、フィナーレは「ラ・カンパネラ」風のロンド。最後まで素晴らしいのです。「第1番と第2番を聞けば後は同じネタ」という解説者もいますが、第4番は絶対に別格です。
 それがなぜ「笑いの音楽」なのか……第1楽章の第2主題が、西条秀樹の歌っていた「若き獅子たち」とそっくりなのです。
  ♪風よなぶるな 獅子のたてがみを
 という部分(歌詞違っていたらゴメン)が「たてがみを」をのぞいて完全に同じです。もう古いかな……流行っていた当時はこのネタ受けたのですがねえ……

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