ファリャ「三角帽子」

 ファリャ……バレエ「三角帽子」でお馴染みの作曲家……って、今日紹介するのがその「三角帽子」なんで……
 1幕2場で、昼と夜が描かれます。いつも女房の尻に敷かれている市長が、醜男である粉屋の、美しい女房に言い寄る。言うことを聞かないので、夫の粉屋を警察官に逮捕させるが、女房にはねつけられた市長は川に落ちて服を脱ぎ、女房のベッドに忍び込む。逃げてきた粉屋が市長の服を着て、帰ってきた警察官は粉屋の服を着た市長を殴る。近所の人達の前で大恥をかいて、大団円。
 さて、第2部のファルーカ「粉屋の踊り」、踊りの得意な粉屋がみごとな踊りで喝采を浴びていると、突然警察官がやって来る。このシーンでベートーヴェンの「運命」の動機が出てきます。日本以外では「運命」という名前は使わないのですが、曲のイメージは同じなのでしょうね。

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